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最低でも「チーム20冠」!大谷翔平、投打の驚異的パフォーマンス。本塁打&長打率などはメジャー1位

THE DIGEST編集部

2021.08.14

二刀流の才能がいかんなく発揮! すでにチーム内で20個以上の“タイトル”を手にしている。(C)Getty Images

 怪物、天才、俊英、ユニコーン――大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を形容する言葉は数えきれないほどある。毎日のように「歴史に名前を残す」活躍を続け、現地時間8月12日の試合では「1番・投手」で出場し、7勝目をマークした。

 これにより、「大谷翔平=エンジェルスそのもの」と言っても過言ではない立ち位置に来ている。何と、大谷は"少なくとも"エンジェルスにおいて「チーム20冠」を達成しているのだ。以下がその内容である。

<投手>
【防御率】2.93
【勝利】7勝
【投球回】92.0イニング
【奪三振】112
【bWAR】3.3
【fWAR】2.3

<野手>
【本塁打】38
【二塁打】25
【三塁打】5
【打点】84
【長打】68
【得点】77
【四球】55
【盗塁】16
【出塁率】.363
【長打率】.655
【OPS】1.017
【OPS+】167
【bWAR】4.1
【fWAR】4.5

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 打者としてはほぼ休むことなく、2番を中心に規定打席に到達。もう言わずもがなであるが、前半戦だけで松井秀喜の持つ日本人シーズン最多本塁打記録を更新する圧倒的なパワーを発揮し、現在の38本塁打はチームはおろかメジャー全体を通じても最多を数えている。

 さらにチーム1位の16盗塁が示すように、大谷はスピードも際立っており、脚力を生かして単打を二塁打、二塁打を三塁打に変えてしまう。これにより、二塁打数・三塁打数もチームトップで、ここまで積み上げた68長打はメジャー最多、長打率.655もトップというのだから恐れ入る。84打点は全体1位のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に4点差であり、二冠達成も十分にあり得るだろう。

 MVPレースで大谷が最有力と言われるゆえんは、勝利貢献度を示すWARが突出しているからでもある。これは投打を足したらもちろん全体1位、別にしなくともチームではダントツ1位であり、"投手・大谷"、"打者・大谷"がいかにエンジェルスにとって必要不可欠な存在かが分かるはずだ。

 ここで投球回数がチームトップとしているが、厳密に言えば「いま在籍しているメンバー」という但し書きがつく。今季エンジェルスの最多投球回をこなしていたのは、7月末にニューヨーク・ヤンキースへトレード移籍したアンドリュー・ヒーニーで94.0回。もっとも、大谷が何事もなく次回登板をこなせば容易にトップに躍り出るわけだが。

 なぜあえて"少なくとも"と記したのかと言えば、野球の指標は多岐にわたっており、どこまでを扱うかが難しいからだ。もちろん、その枠を広げれば、大谷がトップとなる指標はどんどん増えていくので、ここで扱っているのは一般的なもの、また特に重要な指標(WARやOPS)とした。

 果たして、最終的に大谷はどれだけ"冠"を手にするのか。本塁打王、打点王、そしてMVPという最高のタイトルを獲得してくれることに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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