MLB

パイレーツ入団の筒香嘉智の「隠されたパワー」に地元メディアが期待!「マイナーで自分のスイングを見つけた」

THE DIGEST編集部

2021.08.18

早速、スタメン出場を果たした筒香に、地元紙は期待しているようだ
。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャース傘下のオクラホマシティー(3A)から自由契約になっていた筒香嘉智は、現地時間8月15日、ピッツバーグ・パイレーツへの移籍が正式決定。そして翌16日に行なわれた古巣ドジャースとの一戦では、1点を追う9回に早速代打出場を果たすと、いきなりレフト戦へ2塁打を放った。さらに、17日には「4番・一塁」で先発出場し、9回の第4打席で左翼線二塁打を放って移籍後2試合連続安打をマークした。

 ナショナル・リーグ中地区最下位に沈むチームへの新戦力加入は、地元メディアでも大きく報じられている。

 本拠地ピッツバーグ最大の新聞『Pittsburgh Post-Gazette』は、2016年に記録した44本塁打など日本での華々しい活躍と、通算打率.181といったMLBでの大不振を対比し、「(MLBへの)移籍に関して、誇大広告として不足はなかった。状況は期待外れだったと十分に言うことができる」と、ここまでの経緯を酷評しつつも、今後には期待を示している。

「時々起用されるような一塁手や外野手として、また横浜DeNAベイスターズ時代にさかのぼると、隠されたパワーを再発見する選手としてチームに合うかもしれないと考え、パイレーツは彼を加えた。彼の称賛すべきところは、マイナーで自分のスイングを見つけたことだ。打率.257、7本の2塁打、10本塁打、32打点、OPS.868を残している」
 
 パイレーツを率いるデレク・シェルトン監督も、筒香の「ボールを捕らえる能力が好ましい」と話し、マイナーリーグで打撃が改善したことを評価。同僚となった捕手のジェイコブ・スタリングスも、筒香加入に興奮する気持ちを語っている。

「テレビで彼を見ていて、感心したのを覚えている。彼はいい奴に思えるし、チームに加わって、一緒にやっていけることにワクワクしている」

 まずはマイナーで、という予想もあった中で、ドジャース戦でいきなり起用されたことは、期待の大きさの現れだろう。筒香も古巣相手に自分の力を発揮し、それに見事応えてみせた。マイナーリーグで調子を取り戻した勢いそのままに、名誉挽回の後半戦となることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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