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「ドジャースタジアムでの初長打だ!」筒香嘉智、移籍後初打席で通算335セーブ右腕から代打二塁打!LA記者からも称賛の声

THE DIGEST編集部

2021.08.17

今季3球団目で“存在感”を発揮し始めた筒香。この一打が今後の奮起材料になるか。(C)Getty Images

今季3球団目で“存在感”を発揮し始めた筒香。この一打が今後の奮起材料になるか。(C)Getty Images

 ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智は現地時間8月16日、敵地で行なわれたロサンゼルス・ドジャース戦の9回に代打で出場。1点を追う1死走者なしの場面、通算335セーブの守護神ケンリー・ジャンセンから二塁打を放ち、移籍後初ヒットを初打席で飾った。ただ、後続が倒れてチームは1対2で敗れている。

“ハマの大砲”らしい見事なバッティングだった。ジャンセン得意のカッターなどでわずか2球に追い込まれながらも、ファウルで1球粘っての4球目。外角95.8マイル(154.2キロ)のシンカーにうまくバットを合わせ、レフト線への完璧な二塁打を放って見せた。

【動画】筒香が移籍後初ヒットを見事な二塁打で飾る!今後の活躍に期待したい
 昨年に夢のメジャー移籍を果たした筒香。タンパベイ・レイズでの開幕戦でいきなり初本塁打を放つ最高のスタートを切ったが、メジャー“平均”の150キロ速球に対応できず、次第に出番が減少。51試合で打率.197、8本塁打、OPS.708という成績だった。チーム2番目の高給選手として迎えた2年目はさらに数字を落とし、打率.167、0本塁打、OPS.462で40人枠を外された。

 日本移籍の可能性も取り沙汰された中、球界屈指の名門ドジャースが獲得。フォーム修正に自信をのぞかせて再起が期待されるも、12試合で打率.120、長打ゼロ本のところで故障もあってマイナー降格。ここでも40人枠から外れることになり、今季中でのメジャー昇格が難しくなっていた。

 しかし、3Aでは最終30試合を打率.327、7本塁打、OPS1.038と復調。これが絶賛低迷中のパイレーツの目に留まり、ほぼ年俸負担がないというメリットもあって、8月16日に今季3球団目のチームで再再チャレンジすることとなったわけだ。

 そして、“復帰戦”の相手が古巣ドジャース。『True Blue LA』のエリック・ステファン記者が「ヨシ・ツツゴウがドジャースタジアムで初の長打を放ったぞ!」と称賛したように、ドジャースでの31打席で1本も打てなかった長打を初めて記録する形で、恩返しを果たすことができた。

 球界最高クラスの実力を誇るレイズ、ドジャースと異なり、パイレーツは完全なる弱小球団。いい意味でプレッシャーなくやれることができるはず。シーズンは残り2か月もないが、オフにFAとなる筒香は自らの価値を証明することができるだろうか。 

構成●THE DIGEST編集部
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