「彼は、私の認識が間違っていると証明したんだ」
「怪我をしていたあの腕では投手としてはやっていけないと思っていた。でも、彼はそれを乗り越えて、はるか先に進んだ」
いずれもジョン・スモルツの言葉だ。かつてMLBの一線級として鳴らし、通算213勝と154セーブを挙げて殿堂入りを果たした。そんな名投手が絶賛した“彼”とはほかでもない、今季の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。
【動画】快投8K&豪快40号アーチ! 大谷翔平の投打の大暴れシーンハイライトはこちら
過去2年間に渡って悩まされてきた怪我が癒えた大谷は、投打両面で図抜けた娯楽性を提供している。投げてはすでに15回の“リアル二刀流”をこなし、自己最多の8勝をマーク。さらに7月以降で登板した6試合での戦績は5勝0敗、リーグトップの防御率1.58(5先発以上)と安定感が増している。
打撃面でも凄みは増す一方だ。打率こそ.272とやや落ち込んできたが、リーグトップの40本塁打に加え、打点(88/メジャー2位タイ)にOPS(1.015)といずれもハイアベレージを叩き出している。
世界のタレントが集う最高峰の舞台で異彩を放ち続けるサムライの快進撃。存在感は高まるばかりで、「サイ・ヤング賞とMVP、本塁打王のタイトルをすべての獲ったらどうなる?」(投手分析の識者ロブ・フリードマン氏のツイート)など期待もどんどん膨らんでいる。
唯一無二とも言える偉才に熱い視線を注ぐのは、米メディアも同様だ。日夜、エンジェルスの情報を発信し続けている専門サイト『Halo Hangout』は、「オオタニはエンジェルス史上最高のプレーヤーとなった。1シーズンで40発の本塁打を打ったそのパフォーマンスに、野球界が夢中になっている」と感嘆。続けて「オオタニは“野球史上”でも最高のシーズンを終えようとしている」と絶賛した。
「ショウヘイ・オオタニの今季ここまでのfWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価する米サイト『FanGraphs』での指標)は『7.2』だ。これはベーブ・ルースが二刀流として過ごしたなかで、最高のシーズンである1919年に記録された「9.9」に次ぐものである。もしオオタニがこれを抜くことはもちろん、より近くに迫るならば、『歴史上で最高のシーズンはオオタニがいた2021年だ』ということになるだろう。これは決して過言ではない」
いまやごく当たり前のように“野球の神”と比較される大谷のハイパフォーマンスは、はたしてシーズン終了まで続くのか。サイ・ヤング賞とMVP、本塁打王など、個人タイトル獲得の行方を含めて大注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
「怪我をしていたあの腕では投手としてはやっていけないと思っていた。でも、彼はそれを乗り越えて、はるか先に進んだ」
いずれもジョン・スモルツの言葉だ。かつてMLBの一線級として鳴らし、通算213勝と154セーブを挙げて殿堂入りを果たした。そんな名投手が絶賛した“彼”とはほかでもない、今季の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。
【動画】快投8K&豪快40号アーチ! 大谷翔平の投打の大暴れシーンハイライトはこちら
過去2年間に渡って悩まされてきた怪我が癒えた大谷は、投打両面で図抜けた娯楽性を提供している。投げてはすでに15回の“リアル二刀流”をこなし、自己最多の8勝をマーク。さらに7月以降で登板した6試合での戦績は5勝0敗、リーグトップの防御率1.58(5先発以上)と安定感が増している。
打撃面でも凄みは増す一方だ。打率こそ.272とやや落ち込んできたが、リーグトップの40本塁打に加え、打点(88/メジャー2位タイ)にOPS(1.015)といずれもハイアベレージを叩き出している。
世界のタレントが集う最高峰の舞台で異彩を放ち続けるサムライの快進撃。存在感は高まるばかりで、「サイ・ヤング賞とMVP、本塁打王のタイトルをすべての獲ったらどうなる?」(投手分析の識者ロブ・フリードマン氏のツイート)など期待もどんどん膨らんでいる。
唯一無二とも言える偉才に熱い視線を注ぐのは、米メディアも同様だ。日夜、エンジェルスの情報を発信し続けている専門サイト『Halo Hangout』は、「オオタニはエンジェルス史上最高のプレーヤーとなった。1シーズンで40発の本塁打を打ったそのパフォーマンスに、野球界が夢中になっている」と感嘆。続けて「オオタニは“野球史上”でも最高のシーズンを終えようとしている」と絶賛した。
「ショウヘイ・オオタニの今季ここまでのfWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価する米サイト『FanGraphs』での指標)は『7.2』だ。これはベーブ・ルースが二刀流として過ごしたなかで、最高のシーズンである1919年に記録された「9.9」に次ぐものである。もしオオタニがこれを抜くことはもちろん、より近くに迫るならば、『歴史上で最高のシーズンはオオタニがいた2021年だ』ということになるだろう。これは決して過言ではない」
いまやごく当たり前のように“野球の神”と比較される大谷のハイパフォーマンスは、はたしてシーズン終了まで続くのか。サイ・ヤング賞とMVP、本塁打王など、個人タイトル獲得の行方を含めて大注目だ。
構成●THE DIGEST編集部