高校野球

【甲子園7日目投打MVP】二松学舎のエース・秋山正雲が衝撃の完封!日本文理・玉木聖大のパワーと技術は出色

THE DIGEST編集部

2021.08.20

注目左腕・秋山(右)が圧巻の完封劇。2年生・玉木は衝撃のパワーを発揮した。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 2年ぶりの開催となった夏の甲子園。プロのスカウトも注目する選手も多いが、その中でも見事な活躍を見せた投手、野手を毎日その日のMVPとして選出する。大会第7日目は以下の選手となった。

■投手MVP
秋山正雲(二松学舎大付3年):9回 被安打4 0失点 9奪三振 4四球

 4安打、9奪三振完封という見事なピッチングでチームを勝利に導いた。2回に2つの四球を与えるなど、少し制球に苦しむ場面もあったが、5回まではノーヒット。そして圧巻だったのが6回の投球だ。初ヒットと味方のエラーなどでワンアウト満塁のピンチを招いたが、ギアを上げて5・6番に全球ストレート勝負で連続三振。続く7回の1死一三塁でも力のない2つのフライで無失点に抑え込んだ。

 雨の影響でチェンジアップは少しばらつきがあったが、最速144キロをマークしたストレートは最後まで勢いが衰えなかった。左投手では全国でもトップレベルの存在であり、視察したスカウト陣にも強烈なインパクトを残したことは間違いないだろう。

【動画】2年生離れしたパワー! 日本文理・玉木が豪快な本塁打!
■野手MVP
玉木聖大(日本文理2年/6番・右翼手):4打席4打数3安打1本塁打2打点

 同じ2年生で最速147キロをマークした田中晴也に注目が集まったが、バッティングで抜群の存在感を見せたのが玉木だった。第2打席でレフト中段へ運ぶ特大の一発を放つと、その後も2打席連続でセンター前に弾き返して3安打。186㎝、90㎏という堂々とした体格でパワーも申し分ないが、無駄な動きのないスウィングでボールをしっかり呼び込むことができるため確実性も高い。

 会心のホームランを放った後の打席でも大振りになることなく、いずれも追い込まれた後の変化球をヒットにしているところに対応力の高さがよく表れている。3本目のヒットの後に代走を送られて退いたが、そのまま出場していれば一打同点の場面で9回に打席が回ってきただけに残念な交代となった。まだ2年生だけに、この悔しさを来年晴らしてくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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