ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間8月24日、敵地で行われているボルティモア・オリオールズ戦に「1番・DH」で先発出場。3回までの3打席でヒットは生まれていないものの、"彼しかありえない"光景が生まれた。
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それは3回に訪れた。エンジェルスは打線が序盤からつながり、2回に5点を取って逆転すると、3回も3点を加えて8対1と大量リード。圧勝ムード漂う中、2死二三塁の場面で大谷に打席が回ってきた。こなってくると、オリオールズファンも気になるのは試合の勝敗ではなく、"スター"が自分たちの前でホームランを打つかどうかだ。
しかし、オリオールズ陣営がここで選択したのは「申告敬遠」。序盤で7点差をつけられても、ホームのファンの前ではあきらめないという強い意志を示したかったのかもしれない。だが、本拠地カムデンヤーズで起こったのはブーイングだった。
「なんでオオタニと勝負しないんだ、打席を見せろ!」とファンからの強いメッセージが場内にこだまし、スポーツメディア『The Score 』のトラビス・ソーチック記者も、「ボルティモアファンがオオタニを申告敬遠した自分たちの応援しているチームにブーイングしている」とコメントし、「僕も彼らと一緒にやってるよ!」と同調したのだった。
結果的に後続を抑えたので、オリオールズベンチの作戦は成功した。しかし、その代償にファンの心を失った(?)可能性もある。試合後におそらくその真意は語られるだろうが、ファンも納得できる理由を説明できるだろうか。そして試合は4回を終え、エンジェルスが13対2とさらにその差を広げている。
構成●THE DIGEST編集部
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