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「投げ始めからずっとボール」大谷翔平、第1打席は四球のはずが“見逃し三振”に現地メディアも憤慨。「審判は失業してもおかしくない」

THE DIGEST編集部

2021.08.31

本塁打王争いでの立場が怪しくなってきた大谷。第1打席は判定に悩まされた。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間8月30日、本拠地で行われているニューヨーク・ヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。42号アーチが期待されて迎えた第1打席は見逃し三振に終わったのだが、この"判定"が物議をかもしているのだ。

 6月29日のヤンキース戦でメジャー単独本塁打王に立った大谷は、その後も順調に本数を伸ばして終始レースをリードしてきた。しかし、相手からの厳しい攻めや自身の不調もあって調子が下降した8月にライバルたちが猛追。カンザスシティ・ロイヤルズの捕手サルバドール・ペレスが5試合連続アーチで3本差の38号まで伸ばし、トロント・ブルージェイズの神童ブラディミール・ゲレーロJr.も30日に2発を放って同じく3本差まで猛追してきた。

 だからこそ、大谷にとっては1打席1打席が大事になってくるが、この日の初回は審判に"ぶち壊された"恰好となった。

【動画】普通にボール…のはずがストライク!? 大谷も不満を見せた"判定"がこれだ
 2球で2ストライクに追い込まれたが、ここから相手右腕のコリー・クルーバーは完全なボール球で制球を乱してフルカウントに。そして6球目。決め球スライダーはストライクゾーン外角から外れ、大谷も悠々見送ってフォアボール……かと思いきや、球審マイク・ムチリンスキーはストライクコール。天下の本塁打王も不満気に打席を後にし、ジョー・マッドン監督も苛立ちの表情を浮かべた。

 果たして、このボールを実況していたエンジェルスTV局は「投げ始めからずっとボールですが……」と判定に疑問を呈し、地元メディア『AngelsWin.com』も「審判たちはショウヘイ・オオタニに対して何か不満があるのか? アンパイア以外の人間がこれほどひどい仕事をしていたら、彼らは失業してもおかしくない」と憤慨していた。

 もちろん、大谷以外の選手でも不可解な判定は少なくないのだが、例えば7月10日のシアトル・マリナーズ戦で大谷が見送った外角30cmは外れているであろうボールがストライク判定されることもあるなど、"被害者"になっているケースは散見される。

 審判もしっかりとしたジャッジをすることで権威が保たれるはずで、現在は精緻なビデオ解析もあるため、よりシビアな見方をされてしまうのは仕方ないことでもあるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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