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MLB

MLBで大フィーバーを巻き起こす大谷翔平。現地で強まる“もしも”の声「なにも惜しまず獲りにいく!」

THE DIGEST編集部

2021.09.02

走攻守で違いを示している大谷。FAの行方も注目される男は、現地メディアでも話題の的だ。(C)Getty Images

走攻守で違いを示している大谷。FAの行方も注目される男は、現地メディアでも話題の的だ。(C)Getty Images

 今季のメジャーも残すところあと約1か月となった。日々激化するプレーオフ進出の行方や個人タイトル争いが注目を集めるなか、存在感を強めているのが、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。
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 サムライの快進撃は周知の通り。打っては現地時間8月31日にアメリカン・リーグ史上4人目となる42本塁打&22盗塁を達成し、投げては渡米後自己最多となる8勝(1敗)をマーク。防御率も3.00と安定感を見せている。

 目下、MVP獲得も有力視される。打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標である『WAR』は「7.9」に達した。その驚異的なパフォーマンスにMLB公式サイト『MLB.com』も「満場一致でMVPを受賞するだろう」と太鼓判を押している。

 いまやMLB内でもスペシャルな存在として扱われるようになった。そんな二刀流戦士は、現地メディアでも話題の的だ。ボストン・レッドソックスの地元放送局『NESN』のマイク・コール記者は、2023年シーズン終了後にFAとなる可能性がある大谷について「おそらくその年の目玉になる」と記したうえで、こう続けた。

「少なくともレッドソックスは、二刀流の先達であるベーブ・ルースがキャリアを始めたボストンにオオタニを誘い込みたい。希望と夢を持ちながら監視する必要がある」
 
「もしも、オオタニが自軍にいたら――」。そんな希望を抱く現地メディアは意外と少なくない。現地時間8月26日には、ナショナル・リーグの古豪シカゴ・カブスの専門メディア『Cubbies Crib』が、「カブスがオオタニを獲得したらどうなっていたか」という憶測を交えた記事を掲載した。

 大谷がメジャー移籍を決断した17年のオフ、熾烈を極めた獲得レースに参戦していたカブス。そんな球団をこよなく愛する『Cubbies Crib』は、次のように予想した。

「もしもオオタニがあの時に入団していれば、言うまでもなく、今日のカブスは大きく変わっていただろう。彼はチームの攻撃の核を担う打者となるだけでなく、ローテーションに深みをもたらす先発投手となったに違いない」

 さらに「オオタニがカブスと契約。それが実現していれば、大きな衝撃を球界にもたらしていたに違いない」と言い切り、次のように付け加えている。

「あの当時のカブスは貧しさに泣き、彼の求めるものとオファーが合致しなかった。だが、一世一代のタレントとなったいまのオオタニの獲得に惜しむものなどない。彼がFAになって獲得できるならば、カブスは当時の“過ち”を正すことができるだろう」

 約2年後にフリーエージェントとなる可能性が小さくない大谷。走攻守のすべてで世界中を魅了し続ける偉才の去就から、ますます目が離せなくなってきた。

構成●THE DIGEST編集部
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