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「これぞ、オオタニゾーンだ!」大谷翔平が苛立った三振判定に反響止まず! 米メディアは「思わず固まった」と皮肉も

THE DIGEST編集部

2021.09.08

判定に納得がいかない様子の大谷。ジャッジがいかに厳しいかを物語る表情だ。(C)Getty Images

 アメリカン・リーグの本塁打王争いが激化している。トップに立つ大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に、ライバルたちが肉薄しているのだ。
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 開幕から歴史的な快進撃を続けてきた二刀流戦士が、ペースダウンしてきた感は否めない。いまだ43本で首位にいるが、勤続疲労の影響から、以前のような勢いは鳴りを潜めている。

 その間に後半戦だけで20発と、猛烈なペースで追い上げるサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)が41本、さらに前半戦から好調のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)が40本。ともに大谷の背中が見えるところにまで接近している。

 そんなデッドヒートのなか、小さくない物議を醸しているのが、大谷に対する"厳しすぎる"ジャッジだ。かねてから問題視されてきたが、現地時間9月6日に行なわれたテキサス・レンジャーズ戦でもふたたび繰り返されたため、現地メディアから怒りの声が噴出した。

 ノーヒットで迎えた3打席目だった。相手右腕AJ・アレクシーと対峙した大谷は、フルカウントの場面で投じられた外角低めへの92.3マイル(約148.5キロ)の4シームを見逃した。このとき、四球を確信した本人はいち早く一塁方向へと歩き出している。
 
 だが、球審ブライアン・ゴーマンは「ストライク」をコール。これには大谷も「いや、ありえない」と言わんばかりの不満げな表情を浮かべて食い下がる。しかし、当然ながら判定は変わらず、ダッグアウトへと引き上げた。

 たしかに球威のある渾身の一球ではあった。だが、試合を全米に中継する地元放送局『Bally Sports West』やMLB公式サイトの投球チャートは、明らかにボールの判定を示していた。それだけに現地メディアからもさまざまな意見が上がっている。

 地元記者のグレッグ・ビーチャム氏が「あのコールが本塁打王の打席を終わらせた」と指摘すれば、MLBのあらゆるデータを取り扱う『Codify,Inc.』は「これぞオオタニゾーンだ」と皮肉をツイート。さらにエンジェルスの専門メディア『Halos Heaven』は、次のように評した。

「オオタニが思わず固まった。それは明らかにフォアボールとなるべきボールをストライクと判定されたからだ」

 強力なライバルたちとの本塁打王争いの最中、不運なジャッジとの闘いも余儀なくされている。文字通りの熾烈なバトルを勝ち抜き、大谷は栄冠を掴めるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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