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大谷やダルビッシュは復活も、松坂は再起できず。日本人メジャーリーガーのトミー・ジョン手術の歴史<SLUGGER>

藤原彬

2021.09.12

大谷(左上)やダルビッシュ(右上)のように、一線級の活躍を見せる投手はそれだけ故障のリスクが高くなる。田澤(右下)のように渡米直後に受けた例もあれば、松坂のように手術がキャリアのトドメになってしまった例も。(C)Getty Images

大谷(左上)やダルビッシュ(右上)のように、一線級の活躍を見せる投手はそれだけ故障のリスクが高くなる。田澤(右下)のように渡米直後に受けた例もあれば、松坂のように手術がキャリアのトドメになってしまった例も。(C)Getty Images

 去る9月1日、前田健太(ツインズ)がトミー・ジョン手術を受けた。復帰は速くても来年の夏と言われている。

 近年、一般的にも聞かれるようになったトミー・ジョン手術。その効果は様々で、過酷なリハビリを経てさらにグレードアップする投手もいれば、かつての姿を取り戻せずに苦しんだ投手もいる。では、日本人メジャーリーガーたちは、どれだけ影響を受けたのだろうか。ここでは主な選手たちを振り返る。

※( )内はトミー・ジョン手術を受けた年度と年齢

▼大塚晶文(2008年/35歳、2010年/37歳)
 日本人メジャーリーガーのトミー・ジョン手術第1号。事実上、手術がプロ生活に終止符を打った。近鉄と中日でクローザーの実績を積み、32歳で念願のメジャー移籍をかなえると、2004年から06年にかけてパドレスとレンジャーズで3年連続63登板以上とフル回転。06年には第1回WBCにも出場し、胴上げ投手となった。

 だが、翌年の7月に右ヒジを痛め、オフに手術。しかし、投球練習再開後に痛みが再発。その後も復帰を目指して10年に再びメスを入れ、左投げにも取り組むなど試行錯誤を重ねたが、再びマウンドで「ヨッシャー!」の雄叫びを響かせる機会はなかった。

▼田澤純一(2010年/23歳)
 日本人メジャーリーガーでは最初の手術成功例だ。社会人から直接渡米し、1年目の09年にメジャーデビュー。翌年にトミー・ジョン手術を受けると、まさに「雨降って地固まる」をその後のキャリアで体現した。

 11年終盤にメジャーへ復帰すると、翌年からブルペンに定着。13年には上原浩治に次ぐチーム2位の71登板とフル回転し、名門レッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献。メジャー実働9年で積み重ねた通算388登板は、日本人歴代3位の記録だ。
 
▼松坂大輔(2011年/30歳)
“怪物”の華々しい球歴に、右ヒジの負傷が深刻なダメージを与えた。日本のエースもメジャー3年目の09年から故障が増え始め、持てる力を発揮しきれないもどかしさで周囲をやきもきさせた。

 11年にはついにトミー・ジョン手術。14年までメジャーでプレーしたが、かつての輝きは完全に失われた。その後、16年にソフトバンクで日本復帰したが、肩の故障などで4年間でわずか1登板。18年に中日で6勝を挙げるも、その後はふたたび故障続きで、古巣の西武復帰後2年間も実戦に復帰できないまま。すでに今季限りでの引退を表明している。

▼和田毅(2012年/30歳)
 ソフトバンク(ダイエー時代も含む)での9年間で通算107勝の実績を引っ提げ、12年から2年契約でオリオールズへ。だが、この年の春季キャンプでいきなり左ヒジに違和感を覚え、1試合も登板しないまま手術を受けた。

 結局、オリオールズではメジャー登板はなし。14年から移籍したカブスでも、故障もあって2年間で計20先発に終わった。だが、16年にソフトバンクへ復帰する最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。40歳で迎えた今季も先発陣の一角としてチームに貢献しており、帰国後に息の長いプロ生活を送っている。
 
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大谷は一時二刀流限界論が噴出する事態に

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