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ダルビッシュ、6回1失点の力投で7連敗脱出の8勝目! “後輩”・大谷翔平との初対決はお預けに

THE DIGEST編集部

2021.09.09

約3ヵ月ぶりの勝利投手となったダルビッシュ(左)。大谷(右)との対戦は実現しなかったが、見事なピッチングだった。(C)Getty Images

 ようやく、長い"悪夢"から抜け出した。

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地時間9月8日、本拠地で行われたロサンゼルス・エンジェルス戦に先発すると、6回3安打1失点、1四球7奪三振の好投で今季8勝目をマーク。6月21日以来、約3ヵ月ぶりの白星を手にした。

 粘着性物質の取り締まり規制が影響したかは定かではないが、股関節を痛めるなど直近10先発は防御率6.84と本来の姿から程遠い姿が続いた。そしてこの日は、日本ハム時代の後輩、自らの背番号11を背負ってきた大谷翔平との対戦も注目されるなど、大きなプレッシャーもあったはず。しかし、初回の投球で"かつて"の輝きを取り戻した感もあった。

【動画】外角ズバ! ダルビッシュ、圧巻の見逃し三振ストレートがこれだ
 1回表、巧打者デビッド・フレッチャーを95.9マイル(約154キロ)の4シームで見逃し三振に打ち取ると、3者連続三振の最高のスタートを切る。ここ数登板と違う、躍動感ある姿を披露した。2回は先頭打者に二塁打を許したが、右翼のフェルナンド・タティースJr.の好返球もあって本塁アウトに打ち取り難を逃れ、いいリズムを作ることができた。

 その裏、味方打線が3連続押し出し四球などで一挙8得点の援護をすると、4回に1点を失ったものの凡打の山を築き、6回は最後の打者を伝家の宝刀スライダーで空振り三振に抑えてお役御免。6回1失点7奪三振の力投した後は、救援陣が打たれて差を詰められるも8対5で勝利し、ダルビッシュは悪夢の7連敗を脱したのだった。

 大谷との対戦は、5回2死からの投手の打席が一番チャンスがあった。しかし、ロースターに野手が少ないチーム事情もあってここでは代打起用がなく、日米ファンが待ち望んだ対戦は、早くても来年以降にお預けとなった。

構成●THE DIGEST編集部 

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