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MLB

「現時点でオオタニ以外にありえない」ゲレーロJr.に“並ばれた”大谷翔平のMVPを米記者は主張!「前例がない偉業だ」

THE DIGEST編集部

2021.09.13

本塁打王争いでトップに君臨する大谷に、ついに追いついたゲレーロJr.。両雄の熾烈な争いは、MVPを巡る戦いにも波及する。(C)Getty Images

本塁打王争いでトップに君臨する大谷に、ついに追いついたゲレーロJr.。両雄の熾烈な争いは、MVPを巡る戦いにも波及する。(C)Getty Images

 ついに“神童”が、トップに追いついた。

 現地時間9月12日に行なわれたボルティモア・オリオールズ戦で、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)が、今季44号本塁打を放ち、MLBトップの大谷翔平(エンジェルス)に並んだ。
【動画】大谷、そして偉大な父に並ぶ一発!ゲレーロJr.の弾丸44号をチェック

 相手の出鼻をくじく一打だった。2回2死無塁で打席に立ったゲレーロJr.は、オリオールズ先発のザック・ロウザーが投じた初球、インコースへの89.9マイル(約144.6キロ)の直球をフルスイング。182キロの弾丸ライナーで飛んでいった打球は一直線にレフトのポール際へと飛び込んだ。

 会心の一撃で、本塁打王争いのトップに君臨してきた大谷に並んだ。さらにゲレーロJr.は打率も.320に、打点でもトップのホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)に5点差に肉薄。史上最年少での三冠王獲得も現実味を帯びてきている。

 そうした状況下で議論が白熱しているのが、アメリカン・リーグのMVP争いだ。仮にゲレーロJr.が三冠王を獲った場合には、これまで“安泰”と見られてきた大谷も危うくなるのではないか。そんな見方も一部では強まっているのだ。
 
 一方で大谷を推す声はいまだ根強いのも事実だ。ベーブ・ルース以来となる二刀流で大フィーバーを巻き起こしてきた偉才のパフォーマンスは、やはりライバルたちとも一線を画すというものだ。米データ専門サイト『Fan Graphs』のデバン・フィンク記者は、ゲレーロJr.が44号アーチを放ってから、次のようにツイートしている。

「現時点ではショウヘイ・オオタニ以外にアメリカン・リーグのMVPを受賞する議論はありえない。そして、反対意見を主張する人がいったいどれだけいるのか。正直に言って信じられない」

 さらにデータアナリストとして知られるジェレミー・フランク氏は、「ゲレーロJr.が三冠王を獲れば、MVPの議論は今以上に巻き起こるか?」というフォロワーからの問いかけに、こう論じた。

「トリプルクラウン(三冠王)は本当に素晴らしく、とても印象的な出来事だ。しかし、オオタニがやっていることは本当に前例のない偉業だ。それだけに(ゲレーロJr.は)名前さえもあがっていないはずだ」

 三冠王を目指す神童vs二刀流の怪物――。はたして、前代未聞のMVP争いはいかなる決着を見るのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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