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ソン・フンミンと大谷翔平に“共通点”!? 韓国メディアが説いたスーパースターの資質「いまの時代、運動能力がすべてじゃない」

THE DIGEST編集部

2021.09.17

どちらもワールドクラスの実力を誇るソン・フンミン(左)と大谷(右)。ともにピッチ内外での振る舞いに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 アジアを代表するスターの振る舞いが注目されている。話題の的となっているのは、トッテナム・ホットスパーに所属する韓国代表FWソン・フンミンのファンサービスだ。
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 去る8月15日に行なわれたマンチェスター・シティ戦。チームが自身の1ゴールで勝利(1-0)し、ファンとともに余韻に浸っていた時だった。29歳のストライカーは、おもむろにピッチサイドのスタンドに駆け寄ると、試合で着用していたユニホームをスパーズ・ファンの少年へと手渡したのだ。

 このさりげない行動は当時も小さくない反響を呼んだが、韓国の放送局『朝鮮放送』がふたたびクローズアップ。「現代にあってソンの振る舞いは"ワールドクラス"だ」と絶賛した。

「この振る舞いを収めた動画は拡散し、大きな話題を集めた。ソンがピッチ外で見せるパフォーマンスは、ピッチ内での圧巻の技巧と同様に素晴らしく、韓国では有名な話だ。彼は練習場だろうとどこだろうと自身のファンを第一に考えている。サービスは公式の場だけではないのだ」

 さらに「いまの時代はなによりも人間性が問われる時代となった」と説く。そして『朝鮮放送』は母国の英雄だけを称えるのではく、「それが見られるのはサッカー界だけではない」と、あの二刀流戦士を引き合いに出した。
 
「MLBでトップクラスの実力を示している野球の天才、ショウヘイ・オオタニも特別な人間性を見せている。彼はほとんどの人が見逃してしまう、ダッグアウトやグラウンドに落ちている小さなゴミを拾っている姿が話題となった。その行動に感銘を受ける選手やメディア、ファンは少なくない」

 大谷翔平にしてみれば、花巻東高校時代に佐々木洋監督から「ゴミを拾うことで運を拾う」と教わって以来、取り組んできた所作だ。それをプロに入ってからも欠かさず続けてきた。同メディアは「彼にとってみれば当たり前の信念だが、ほとんどの人はしない」と評している。

 そして最後に、ソン・フンミンと大谷の人間性をこう結び付けている。

「いずれも何気ない些細な行動だ。しかし、いまの時代は運動能力だけがアスリートに求められるすべてではない。誰もが尊敬する人間性こそが、スーパースターにとって必須の資質なのだ」

構成●THE DIGEST編集部

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