MLB

「ゲレーロJr.がMVPだ」カナダ放送局の司会者の発言が波紋。現地記者らが「オオタニに何故ペナルティを課す?」と反応

THE DIGEST編集部

2021.09.17

三冠王が見える位置につける22歳のゲレーロJr。本塁打数は現在45本を記録している。(C)Getty Images

 MLBが終盤戦を迎えるなか、「アメリカン・リーグのMVPは誰が手にするか?」が話題沸騰となっている。

 目下、MVPの座を争うのは、44本塁打(MLB2位タイ)、94打点(MLB12位タイ)ながら、9勝2敗で防御率3.36、136奪三振と投打で圧巻の数字を残す大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。彼に三冠王の可能性が見えるブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)や、さらに捕手のシーズン本塁打記録(45本)に並んだサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)が候補として挙げられている。

 そんななかで問題となっているのは、カナダ放送局『Citytv』で司会者を務めるシド・セイゼイロ氏の自身のTwitterでの投稿だ。

「ブラッディ・ジュニア(ゲレーロJr.の愛称)がトリプルクラウン(三冠王)を達成し、(ブルー)ジェイズがプレーオフへ進んだ場合は、彼がアメリカン・リーグのMVPです。すみません、彼ですね」

 これにはファンばかりでなく多くの見識者らも反応。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「すまないが、そんなことはない」とゲレーロJr.のMVPの可能性をやんわりと否定した。
 
 またセイゼイロ氏の発言と重ねるように「オオタニが平凡な数字を並べている以上、(ゲレーロJr.が)トリプルクラウンを達成すれば、オオタニには勝つ方法はない」といったファンの声に、今度は米放送局『CBS』のスコット・ホワイト記者が反論。「恐らく平凡な数字ではない。今後も良い成績を残せるならば、それでもいいかも」と譲るも、大谷の意を汲み、感情を剝き出しにした。

「あまりにも価値のある結果の男に何故そんなペナルティを課すの?」

 大谷は2018年にMLBに参戦して以来、度重なる怪我や手術を乗り越え、やっとの思いで"二刀流"復帰した。復帰シーズンのはずが大きく飛躍し、"野球の神様"と称されたベーブ・ルースの記録を塗り替える偉業を成し遂げているのだ。

 この白熱した議論は終わりが見えないが、果たしてどの様な結末を迎えるだろうか。ホームラン王争いを繰り広げる3人からMVP選出なるか、はたまた別の人物が選ばれるか。残りの試合に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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