大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）の受賞が有力視される今季のアメリカン・リーグMVP。一方で、この予想に待ったをかける声も上がってきている。
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　かつてトロント・ブルージェイズでプレーし、2015年に同リーグのMVPとなったジョシュ・ドナルドソン（ミネソタ・ツインズ）は、カナダ紙『Toronto Sun』の取材で今季のMVP争いについて持論を展開。そのなかで、古巣で大活躍中のブラディミール・ゲレーロJrの受賞を支持した。

　まず、大谷の功績を軽視している訳ではないと前置きした35歳のベテランスラッガーは、「この数か月、人々はショウヘイに賞を与えようとしてきた。実際に、彼は誰も見たことのない、驚くべきことをしている」と称賛を惜しまなかった。

　しかし、「僕にとってMVPとは、上位争いをするチームに最も大きな価値をもたらす選手だ」と自身が持つ理想像を提示したドナルドソン。「エンジェルスはプレーオフには進出できない」としたうえで、「ブラド（ゲレーロJr）は、毎日試合に出て打線の真ん中におり、天文学的なシーズンを過ごしている」と、ワイルドカードを争うチームの中軸を打つゲレーロJrをより高く評価した。
  　それでも最後には、「二人がやっていることは非常に特別でレアなことである。我々はそれを味わわなくてはいけない」と、異次元のMVP争いを見守る私見を口にしている。

　100年間誰も成し遂げなかった二刀流を成功させた大谷。弱冠22歳で上位チームを引っ張り、三冠王達成への歩みを進めているゲレーロJr。どちらが受賞しても、彼らが放つ輝きは、薄れはしないはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
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