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「得られるものは何もない」“投手”・大谷翔平は今季登板せず。2桁勝利&2桁本塁打はお預けも、指揮官は「誰もできなかった」と活躍を称賛!

THE DIGEST編集部

2021.09.30

今季登板なしが決定し、2桁勝利は来季へ持ち越し。偉業達成に期待したい。(C)Getty Images

今季登板なしが決定し、2桁勝利は来季へ持ち越し。偉業達成に期待したい。(C)Getty Images

  朗報か悲報か。少なくとも、103年ぶりの偉業達成は来シーズンへ持ち越しとなることが決まった。

 ロサンゼルス・エンジェルスのジョー・マッドン監督は現地時間9月29日、試合前に会見を開き、大谷翔平が今季登板しないことを明言した。これにより、現在9勝の大谷は1918年のベーブ・ルース以来となる2桁勝利&2桁本塁打に到達できないことが事実上、決まった形となっている。

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 ローテ―ショーン通りなら、大谷は現地10月3日に行われるシーズン最終戦、シアトル・マリナーズ戦に登板予定だった。しかし、指揮官は大谷を交えて話し合いを持った結果、「日曜日(3日)に投げることはない。残りシーズンはピッチングのことは気にせず、打撃に専念してもらいたい」として、本塁打王争いに向けてバッティングに集中する起用になることを明かした。

 何より、マッドン監督にとっては、投手・大谷はいい意味で誤算だったという。「マウンドで証明しなければいけないことは何もない」と指揮官。「今シーズン、マウンドのオオタニは私の期待をはるかに上回るものだった。誰が130イニングも投げると思っただろう。奪三振(156)、四球(44)、防御率(3.18)。これは十分すぎる数字だよ」。

 9勝に王手をかけてから3登板未勝利に終わった。それでも、過去2登板は8回2失点、7回1失点と十分に勝利に値するものだった。だからこそ指揮官も、「最後の2登板で非常に力強い投球をし、これ以上得るものはない。だから、投げないのが最善だと思う」と口にした。

 さらに、改めて今季の二刀流については「今まで誰もできなかった」と称賛。その上で、「130(イニング)は来季に向けて素晴らしい数字だ」として、来シーズンへの思いも付け加えている。

 2桁勝利・2桁本塁打の偉業はならなかった。しかし、指揮官が言うように、今季の大谷の活躍が素晴らしいという言葉で言い表せないほどのものでもあったのは確かなはず。まずは、投手・大谷へのパフォーマンスに拍手を送りたいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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