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「最高のシーズンをありがとう!」大谷翔平の2021年は46本塁打&100打点&26盗塁、9勝&防御率3.18&156奪三振で二刀流を“完遂”

THE DIGEST編集部

2021.10.04

投打二刀流を完遂した大谷。その偉業に現地メディアからも賛辞の声が届いている。(C)Getty Images

投打二刀流を完遂した大谷。その偉業に現地メディアからも賛辞の声が届いている。(C)Getty Images

最敬礼、称賛、脱帽――今シーズンの大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)へ贈る言葉は、形容できるものがないほど、あまりにも素晴らしく、また歴史に残るものだった。

 現地時間4月1日に始まったメジャーリーグは10月3日、ついにシーズン最終戦を迎えた。開幕から日米を熱狂させた大谷も、チームがプレーオフに出場することがないため、文字通りの今季ラストプレーがシアトルの地で見納めとなった。

 果たして「1番・DH」で先発出場した大谷は、敵地マリナーズファンの大ブーイングの中で第1打席を迎えると、カウント1-1からの甘く入ったカッターを強振。打った瞬間それと分かる打球は瞬く間に右翼スタンドへ届き、46号本塁打をシアトルの地に見舞った。今季最長の11試合連続ノーアーチだったが、シーズン最終戦にいきなり見舞うあたりに、「さすが大谷!」と改めて惚れ直したファンも多いことだろう。

【動画】大谷翔平、最終戦で46号! 圧巻の先頭打者弾で有終の美

 実際、“大谷愛”を公言してやまない『FOX Sports』のベン・バーランダーは自身のツイッターで連投して本塁打についてツイート。「間違いなくア・リーグのMVPになるはずだ!」と、受賞が濃厚視されている最高の栄誉に向けて確信した様子だった。

 その後は、今季よく見慣れた(?)外角に外れたボールがストライク判定で見逃し三振、敬遠、空振り三振となって最終戦を終えた。8月以降の失速で夢の本塁打王は、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)に2本差で敗れたものの、今季の投打最終成績を改めて見直すと、本当に「夢を見させてくれた」ことは間違いない。
 
【打撃成績】
[試合]155
[打数]537
[安打]137
[本塁打]46
[打点]100
[二塁打]26
[三塁打]8
[盗塁]26
[打率].257
[出塁率].372
[長打率].592
[OPS].965

【投手成績】
[先発]23
[投球回]130.1
[勝利]9
[敗戦]2
[防御率]3.18
[奪三振]156
[与四球]44
[奪三振率]10.77
[与四球率]3.04
[被本塁打率]1.04

 1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる2ケタ勝利&2ケタ本塁打にはあと1勝届かなかった。しかし、その年のルースを超える内容で二刀流を完遂。史上初となる投打5部門での「クインタプル100」(イニング、奪三振、安打、得点、打点)を達成した。

 残したこれらの数字や記録はもちろん、楽しそうにプレーする姿は本当に心から癒されるもので、感動すらさせられた。実際、エンジェルスの番記者であるJP・フーンストラは、「最高のシーズンをありがとう」とコメント。彼だけではなく、多くの識者やファン、選手も同じ思いの人は多いはずだ。

 イチロー以来、アジア人2人目のMVP受賞はほぼ間違いない。果たして来シーズン、フィールドでどんな姿を見せてくれるのか。またワクワクさせる日々が来ることを、今から楽しみたいと思う。

構成●THE DIGEST編集部

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