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ヤンキース敗退の原因は「タナカを手放したから」? NY地元紙が田中将大“ロス”に嘆き。361億円男・コールは「本物のエースじゃない」と断罪

THE DIGEST編集部

2021.10.07

早々にプレーオフで散ったヤンキースは

早々にプレーオフで散ったヤンキースは"エース"、コール(左)の不振が大きかった。そこで改めて、秋に強さを発揮した田中(右)の価値に再脚光が浴びているようだ。(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間10月5日からポストシーズンが開幕。シーズンの頂点に向けた熱気はレギュラーシーズンのそれとは比較にならず、歓喜と悲鳴が渦巻く季節を迎えている。果たして、ポストシーズン最初の“犠牲者”となったのは、歴代最多27度の世界一を誇る名門ニューヨーク・ヤンキースだった。

 シーズン最終戦のサヨナラ勝利でポストシーズン出場を決めたヤンキースは、敵地で“ライバル”、ボストン・レッドソックスとの一戦必勝のワイルドカード・ゲームに臨んだ。しかし、今季最多勝を獲得したエースのゲリット・コールが初回にザンダー・ボガーツに先制2ランを許すなどピリッとせず、3回にKO。自慢の打線もミスも重ねって得点も2点にとどまり、2対6で敗れた。

 最後に世界一となった2009年から12年間にもわたって栄冠から遠のいた。これはヤンキースにとって1978~95年に次ぐ史上2番目のブランクだ。常勝を掲げたチームにあって、いまは“低迷期”に陥っていると言ってもいい状況である。

 現地メディアでは今季の敗因を巡って「アーロン・ブーン監督をクビにすべきだ」「ブライアン・キャッシュマンGMが論外」「チーム力が弱い」とさまざま挙げられているなか、ニュージャージー州のスポーツメディア『nj.com』は6日、“ある投手”との契約を見送ったことが要因との記事を掲載した。今年、日本プロ野球に復帰した田中将大のことである。

【動画】さらばヤンキース! 1戦マッチで繰り広げられた“至高”の好プレー集がこちら
 
 同紙はまず、ワイルドカード・ゲームにおける“戦犯”として先発したコールを名指しで「ヤンキース最高のピッチャーではある。しかし、本物のエースではない」と断罪。その理由として、コールが今季30先発したうちでチームが勝ったのはわずか16勝に過ぎず、特に最終4先発は防御率6.35と乱調だったこと。加えて、彼が他のチームメイトの士気を高めるような“リーダー”でもないことを挙げた。

 もっとも、同紙は現在のチームにおいて、昨オフに獲得したサイ・ヤング賞2回のコリー・クルーバーも含めてリーダーと言えるような存在はいないことも言及。こうした選手不在の状況が、シーズンを通してヤンキースを苦しめさせたとした。だからこそ、『nj.com』は「昨オフのキャッシュマンGMが犯した最大の失敗は、クルーバーを獲得してマサヒロ・タナカの契約を見送ったことだった」と論じている。

 いわく、田中は投球面の賢さや粘り強さはもちろん、ポストシーズンで数々の修羅場をくぐり抜けてきたように精神面が卓越していた。田中のような存在がいれば、コールのプレッシャーも軽減できたうえに、よきメンター(師)としてさらなる好投を引き出せていたのではないかと指摘している。

 さらに同紙は補強を仕切るGMを責め立てる。「キャッシュマンは、他のヤンキースの投手たちがタナカからどれだけ多くのことを学んでいたのかを理解していなかったのか。タナカは決して動揺することなどなかった。それと比較して、昨日のコールはどうだったか。ボガーツに2ランを許して、表情は曇っていた」。

 田中は2014年に7年1億5500万ドルの大型契約で移籍した。故障もあってタイトル獲得は一度もなく、規定投球回をクリアしたのも3回。通算174登板で78勝46敗、防御率3.74も決して目立つものでもなかった。しかし、安定感は群を抜いており、何より“本番”のポストシーズンで見せた快投はニューヨーカーの心を捉えて離さないものである。

「本当に大切なものは、失って初めて気づく」。そんな言葉があるが、ヤンキースはまさに“タナカロス”に陥っているのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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