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【ワールドシリーズ第7戦|採点&寸評】ナショナルズ7-2アストロズ|ナショナルズが球団初の世界一! ケンドリックがこの日も大仕事

スラッガー編集部

2019.10.31

逆転2ランを放ったケンドリックはこの日最高評価の「7.0」。(C)Getty Images

[ワールドシリーズ第7戦]ナショナルズ6-2アストロズ/10月30日(現地時間)/ミニッツメイド・パーク

〈サマリー〉
 ワールドシリーズ史上初のサイ・ヤング賞投手同士の先発マッチアップで幕を開けた第7戦は、2回にシャーザーがグリエルに一発を浴びてアストロズが先制。5回にはコレアがタイムリーを放って2対0とリードした。一方のグレインキーは6回まで1安打投球。しかし、7回1死からレンドーンに本塁打を浴び、続くソトに四球を与えたところでアストロズのヒンチ監督は交代の決断。すると、ケンドリックが代わり端のハリスから右翼ポール直撃の逆転2ランを放つ。8回、9回にも追加点を加えたナショナルズが球団創設以来初の世界一に輝いた。

【ナショナルズ・総評】
7.0
6回までグレインキーの前に打線が沈黙していたが、レンドーンの本塁打をきっかけに息を吹き返し、見事な攻撃を積み重ねて、世界一をたぐり寄せた。満身創痍のシャーザーが見せた決死の投球もチームに勇気を与えた。まさに、チーム全員で勝ち取った勝利となった。

〈スタメン野手〉
1 SS トレイ・ターナー 5.0
リードオフとしてはあまり機能しなかったが、遊撃深くの打球を何度もさばいて守備でリズムを作った。

2 RF アダム・イートン 6.5
シリーズを通して2番打者の働きを全う。8回には粘って四球で出塁後、盗塁を決めて4点目のホームを踏み、9回にはダメ押しの2点タイムリーを放った。

3 3B アンソニー・レンドーン 6.5
5回、コレアの三塁線を襲う痛烈な打球を止められず悔しい顔を見せたが、7回に2試合連続となるホームランを放って打線を勇気づけた。
4 LF ホアン・ソト 6.5
グレインキーから6回までにヒットを放った唯一の選手で、7回も警戒されて四球で出塁。これが彼の降板を呼び込んだ。8回には貴重なタイムリーも。

5 DH ハウィ・ケンドリック 7.0
グレインキー降板後の7回にハリスから起死回生の2ラン。地区シリーズ第5戦に続き、土壇場で大きな仕事をした。

6 2B アズドゥルバル・カブレラ 5.0
ヒットは7回に1本のみだが、これがハリス降板につながり、オスーナをすぐ使わせることができた。

7 1B ライアン・ジマーマン 5.0
ナショナルズ最初のドラフト指名選手は7回に四球、9回先頭でもヒットを放ち5点目のホームを踏んだ。
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手負いのシャーザー含め投手陣全体が高評価