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ナショナルズが創設50年目にして悲願の世界一! アストロズとの“究極の外弁慶”シリーズを制する

スラッガー編集部

2019.10.31

ナショナルズが外弁慶シリーズを制して球団創設以来、初となる世界一を成し遂げた。(C)Getty Images

 10月30日(現地時間)、ミニッツメイド・パークで行われたナショナルズ対アストロズのワールドシリーズ第7戦は、ナショナルズが6対2で勝利。前身のモントリオール・エクスポズを含め、球団創設以来50年目にして世界一に輝いた。

 ワールドシリーズ史上初となるサイ・ヤング賞投手同士(マックス・シャーザー/ナショナルズ、ザック・グレインキー/アストロズ)の投げ合いで幕を開けた最終戦は、グレインキーが快刀乱麻の投球を披露。6回までナショナルズ打線を1安打に封じ込めた。一方のシャーザーは故障の影響もあって苦心の投球。2回に5番、ユリ・グリエルに先制アーチを浴びると、そこから4イニング連続で複数ランナーを抱え、5回にカルロス・コレアに三塁線を破るタイムリーを許して5回2失点で降板した。
 
 アストロズ優位の展開はしかし、7回に突如崩れた。
 快投していたグレインキーが、今季ナ・リーグ打点王のアンソニー・レンドーンに2夜連続となるホームランを浴びて1点差に。続く4番のホアン・ソトに四球を与えたところで、わずか80球で降板。アストロズはウィル・ハリスを投入した。しかし、活気づくナショナルズは、ここまで当たりのなかったハウィ・ケンドリックが右翼ポール直撃となる起死回生の2ランを放って逆転に成功。そして8回には、四球で出塁したアダム・イートンが盗塁を決めると、ソトが技ありのタイムリー。9回にはイートンがとどめの2点タイムリーを放った。9回はダニエル・ハドソンが三者凡退で締め、ナショナルズは悲願の世界一を成し遂げた。
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