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「オオタニ以来の大物日本人だ」今冬のMLB挑戦が噂される鈴木誠也に米メディアが熱視線!「壮絶な入札競争が始まる」

THE DIGEST編集部

2021.10.25

MLBからも熱視線を向けられている鈴木。そのハイパフォーマンスへの期待は高まるばかりだ。写真:THE DIGEST写真部

 オフシーズンの風物詩である"ストーブリーグ"の幕開けが迫るなかで、ひとりのサムライの名前がアメリカでクローズアップされている。広島カープの鈴木誠也だ。
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 現在27歳の鈴木は、プロ入り9年で打率.315、182本塁打、82盗塁、長打率.571のハイアベレージをマーク。走攻守のあらゆる能力に秀でた5ツールプレーヤーとして、確かな結果を残してきた。

 年齢的にも伸びしろを残す日本球界屈指の天才スラッガーを、"野球の本場"アメリカが見逃すはずがない。すでに複数のメディアが「外野手市場のなかでも、最も魅力的な選択肢のひとつになる」(米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』)と、今冬にポスティングシステム(入札制度)を利用してMLBに挑戦する可能性を指摘している。

 過去にも多くの実力派打者をMLBに送り出してきた日本。それだけに鈴木に対する期待値は、日増しに高まっている。そのなかで「ショウヘイ・オオタニ以来のエキサイティングな大物の日本人だ」と期待を寄せたのは、米野球専門サイト『Prospects Live』だ。

 日夜、各国のあらゆる注目株の情報を熱心に発信している同サイトは、鈴木の移籍に関しても興味津々だ。「いまだ彼自身が決定したわけではなく、球団の承認もない。つまり正式なものではない」と前置きしたうえで、「オオタニは全く別の次元に生きる生き物だったが、スズキも日本が誇るビッグタレントだ。彼がもしも、アメリカに来るなら、MLBファン全員がエキサイトするはずだ」と記した。
 
 そんな鈴木の身体能力について「肩力はメジャーリーグで上位レベル。本職は右翼で大リーグでは中堅もこなせるが、中堅としてはあまりにもったいない強肩のため、右翼が望ましい。スピードもあり、出塁時は投手が気を使わなければならない走者になる」と絶賛する。そんな同サイトは、最も気になる打力について、「余分な要素をそぎ落とした無駄のないスイングで、我慢強く球を待てるタイプだ」と論じた。

「セイヤ・スズキの最大の魅力はバットだ。彼は覚醒を遂げた2016年以来、日本で最高レベルの打者として成長し続けている。そのパワーとスイングスピードはリーグ屈指で、腰へのパワーを伝達するのも巧い。素晴らしいスイング軌道からボールへの反応速度も速く、そのため内外角のコースをまんべんなく打ち分けられる。何よりも『間違いなくメジャーリーグの投手にも通用する』と思わせてくれるほど、スイングが美しい」

 さらに同サイトは、メジャーで苦戦を強いられた筒香嘉智や秋山翔吾らと比較して、「スズキは他の日本人打者と比べても空振りやミスショットがはるかに少ない。ゆえにメジャーのクオリティーのなかでも苦しむ可能性は小さい」と強調。そのうえで、次のように記事を結んだ。

「スズキはツツゴウらよりも若く、キャリアのピークである27歳でやってくる。そんな彼の持つポテンシャルは、仮にポスティングされた場合には、間違いなく各球団の垂涎の的となる。シーズン終了後にチームから移籍が認められれば、成長を続けるスズキに夢を見るGMたちによる壮絶な入札競争が始まるのは、想像に難くない」

 広島で確かな実績を残してきた天才バットマンは、本当にアメリカへ渡るのか。その動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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