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MLB

大谷翔平、菊池雄星、前田健太への期待度は?今後の活躍に米担当記者が見解「ラインナップが改善されれば良くなる」

THE DIGEST編集部

2021.10.27

大谷(中央)は来季も二刀流で結果を残せるか?菊池(左)、前田にとっては正念場のシーズンになりそうだ。(C)Getty Images

大谷(中央)は来季も二刀流で結果を残せるか?菊池(左)、前田にとっては正念場のシーズンになりそうだ。(C)Getty Images

 二刀流として圧巻のパフォーマンスを披露してきた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)をはじめ、日本人MLBプレーヤーは今季も良くも悪くも米球界を賑わせた。

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 今季、MLBに登録されていた日本人選手は8人。彼らの来年への球団の期待はどうであろうか。ここでは大谷、菊池雄星、前田健太の3人の投手について取り上げて見よう。

 今季数々のメジャーリーグの記録を塗り替えた大谷の活躍は、誰がみてもメジャーナンバーワンと言えるだろう。打者としての最終的なスタッツが137安打、46本塁打、100打点、102得点、26盗塁、96四球。さらに、投手としての9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という見事な成績で、MVP候補の最有力候補となっている。

 大谷の2022年度のエンジェルスとの契約は550万ドルで決定済み。フリーエージェントになるのは2023年以降となっており、来年もエンジェルスの投打の主軸として活躍することだろう。MLB公式サイトの『MLB.com』のエンジェルス担当記者、ブレット・ボリンガー氏は「同じシーズンでエリート投手と打者の両方になれることを証明した。周りのラインナップが改善されれば、来シーズンはまだ良くなると信じている」と述べている。
 
 一方、今季前半は好投を重ねていたものの後半は不振に喘ぎ、先発ローテーションから外され、7勝9敗、防御率4.41、163奪三振の成績で終えたシアトル・マリナーズの菊池。来季から2025年までは、球団側が4年総額6600万ドル(約74億7000万円)の球団オプションを持っているが、球団側がこのオプションを破棄した場合、菊池には単年の1年1300万ドル(約14億7000万円)という選手オプションが与えられることになっている。『MLB.com』のダニエル・クラマー記者は「球団オプションをマリナーズが行使する可能性は、もはや手の届かないものになっている。この左腕には来季選手オプションが行使される可能性が高い」との見解を示している。

 もうひとり、忘れていけないのがミネソタ・ツインズの前田健太である。今季ミルウオーキー・ブリューワーズ戦での開幕投手に抜擢されたが、シーズン中に2度の負傷者リスト(IL)入りし、9月1日にトミー・ジョン手術を受けた彼の成績は6勝5敗、防御率4.66、113奪三振の成績で十分に力を発揮したとは言えない。前田のツインズとの契約は2023年までとなっている。『MLB.com』ツインズ担当のドヒョン・パク記者は「22年の終わり頃に復帰する可能性もあるが、それは彼の回復次第だ」と前田の状況を分析する。

 球団からさらなる活躍を期待されている大谷、進退の瀬戸際に立たされている菊池、1日も早い復帰を待ち望まれている前田。置かれている立場は違うがいずれも来季も勝負の年になることは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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