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後半失速した菊池雄星は選手オプションが濃厚か?GMは慎重な姿勢「感情に左右されないようにしたい」

THE DIGEST編集部

2021.11.02

後半戦で苦しんだ菊池。選手オプション行使の可能性が高いと公式メディアが伝えている。(C)Getty Images

 今季で年俸が保証された3年契約が終了する菊池雄星(シアトル・マリナーズ)。前半は6勝4敗、防御率3.48、98奪三振とエース級の活躍で球宴に初選出も、後半戦は13戦で1勝5敗、防御率5.98と大きく調子を崩した。

 そんなサムライ左腕の契約は、2022年以降は球団と選手双方がオプションを保有する。球団が延長オプションを行使した場合、4年総額6600万ドル(約75憶円)の契約延長が可能。菊池がオプションを行使すれば2022年まで契約を伸ばすことが可能だが、その場合は年俸1300万ドル(約14億7000万円)となる。

 MLB公式『MLB.com』は、現地11月1日マリナーズの今オフの補強についてリポートした。「ジェリー・ディポートGMがシーズン終盤の会見に続き、球団オーナーのジョン・スタントンもペイロールを増額すると繰り返し発言している」と今オフは補強に力を注ぐ方針を示している。
 
 去就が決まっていない一人として菊池の契約にも注目している。前半戦の活躍から「球団がオプションを行使することが確実と思われていた」という同メディアだが、「後半戦プレーオフをかけた最終週でローテーションを無駄にし、悪循環に陥っていた」と伝えた上で、来季以降についてこう予想する。

「9シーズン投げた日本に戻る意欲がない限り、ほぼ確実にプレーヤーオプションを行使するだろう」

 ポッドキャスト『710 ESPN Seattle』によれば、ディポートGMは「感情に左右されないよう、腰を据えて論理的に話を進めることが賢明だと思う」と慎重な姿勢を示している。

 球団側、そして菊池サイドはどの様な決断を下すだろうか。今後の動向にも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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