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MLB

ブレーブスが26年ぶりの世界一! “途中加入”ソレーアがシリーズ3発の大活躍でアストロズを沈める

THE DIGEST編集部

2021.11.03

26年ぶりの頂点に立ったブレーブス。ソレーア(中央)の先制3ランなど一発攻勢でアストロズを沈めた。(C)Getty Images

26年ぶりの頂点に立ったブレーブス。ソレーア(中央)の先制3ランなど一発攻勢でアストロズを沈めた。(C)Getty Images

 ブレーブス悲願の世界一は、ヒューストンの地で成し遂げられた。

 メジャーリーグは現地時間11月2日、ワールドシリーズ第6戦が行われ、アトランタ・ブレーブスが7対0でヒューストン・アストロズを下して勝利。シリーズ通算4勝2敗とし、1995年以来の世界一を成し遂げた。

 試合序盤はアストロズに流れがあった。初回、ホゼ・アルトゥーベがヒットで出塁すると、続くマイケル・ブラントリーは平凡な一塁ゴロに終わったかに見えたが、ここで守備のミスプレー。さらに不運な形で先発のマックス・フリードは足を踏まれる事態になった。

 状態が危ぶまれたフリードは志願の続投となると、無死一、二塁のピンチを2つの三振などでゼロに抑え、傾きかけたムードを引き戻す。すると3回、ブレーブスは2死ながらチャンスを作り、ここまでシリーズ2本の決勝弾を放っているホーヘイ・ソレーアに打席を回す。

 フルカウントからの7球目。“キューバの怪物”は甘く入ったカッターを完璧に捉えると、打球は瞬く間にミニッツメイド・パークの場外へと消える先制3ランとなった。さらに5回には、9番のダンズビー・スワンソンがダメ押しとなる2ラン。この回はもう1点を追加し、前半を6対0と大勝ムードで折り返した。

【動画】シリーズ3本目の決勝弾! ソレーアが値千金の“場外”3ラン!
 
 反撃したいアストロズだったが、好投手フリードの前に沈黙。エース左腕は6回を投げて4安打無失点の力投を見せ、リリーフに後を託した。交代が決まる直前の7回表には、フレディ・フリーマンのソロ本塁打が飛び出てフリードをさらに援護する。

 8回には2番手のタイラー・マツェックが3者連続三振を奪い、大差の中で9回は守護神のウィル・スミスがマウンドに上がって“胴上げ投手”に。ブレーブスはグレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツらを擁した黄金期以来となる26年ぶりの世界一を成し遂げたのだった。

 チャンピオンチームの中核となったのは、7月以降のトレードで獲得した選手たち――シリーズ3本のソレーア、ナ・リーグ優勝決定シリーズMVPのロザリオ、打点王のアダム・デュバル、地区シリーズ2本塁打のジョク・ピーダーソン――だった。チームの中心だったロナルド・アクーニャJr.が前半戦前に大怪我となったことで、“代役”として加わった彼らがそれぞれ輝きを放った。編成トップのアレックス・アンソポロスの手腕もまた、称賛されてしかるべきだろう。

 4月1日から始まった2021シーズンは7ヵ月超の長丁場を終えて、ブレーブス世界一という形で幕を閉じた。果たして来季はどのチームが頂点に立つのだろうか。今から楽しみでならない。

構成●THE DIGEST編集部
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