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移籍金は54億円超え!? 鈴木誠也のMLB挑戦に米移籍専門サイトも反応!「他の日本人よりも価値がある」理由とは?

THE DIGEST編集部

2021.11.06

今夏の東京オリンピックでは4番を務めた鈴木。その国際舞台でのパフォーマンスも声価を高めた要因かもしれない。(C)Getty Images

"広島の至宝"は、やはり海を渡るのかもしれない。現地時間11月5日、MLB公式サイトが、広島カープに所属する鈴木誠也が今冬にポスティングシステムを使ってメジャー挑戦を目指すとすっぱ抜いた。

 現在27歳の鈴木は今季に圧巻の成績をマークした。打率(.317)と出塁率(.433)で二冠を達成し、38本塁打、87打点、長打率.643と軒並みハイアベレージを記録。加えて卓越した走塁技術、そして強肩を武器とした守備でも貫禄のプレーを見せつけ、メジャー球団の垂涎の的となっていた。

 本人は移籍を明確にしたわけではない。しかしながら、日本球界の天才スラッガーの動向は、早くもアメリカで小さくない話題となっている。日夜、MLBの移籍情報を発信している『MLB Trade Rumors』は、「このポスティングは今冬のマーケットにおいて重要なストーリーになる」と分析し、特大のポテンシャルに太鼓判を押している。

「鈴木はメジャーリーグのラインナップで中軸を打てるだけの十分すぎるパワーを備えた堅実な守備プレーヤーだ。着実にアベレージを残せる打撃と高い出塁率、さらに25本以上のホームランを打てるのは大きな魅力。なおかつ彼はライトとしてNPBのゴールドグラブ賞を4回も受賞している。MLBのゴールドグラブ賞を獲れるかはわからないが、間違いなく平均以上の守備力はある」
 
 不安要素が全くないわけではない。近年、日本から渡米した打者の多くがメジャーでレギュラー獲得に苦戦している傾向にあるように、鈴木も動くボールに手こずる可能性がある。しかし、『MLB Trade Rumors』は、「彼はあらゆる点で他の日本人野手よりも賭ける価値がある」と断言する。

「海外のスターに多額の資金を投じる場合、かなりのリスクが伴うのは事実だ。それだけに懐疑論者は、筒香嘉智と秋山翔吾がメジャーリーグ移籍後の活躍を例に批判するかもしれない。しかし、筒香は守備の価値がほとんどなく、日本では三振の課題を抱えた純粋なパワーヒッターとして見られていた。ゆえに守備能力に長け、打率も残せる鈴木は筒香よりもメジャーで成功するためのはるかに良い賭けだ。さらに秋山よりも5歳も若い点も移籍市場で、複数球団が興味関心を引いている理由となっている」

 契約に関しては最大5年総額4800万ドル(54億7000万円)が提示される可能性があるという鈴木。日本球界屈指の5ツールプレーヤーの動向が一気に動き出すかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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