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カブス、ヤンキース、メッツ…早くも入札競争が熾烈化する鈴木誠也。「入札に興味を示す可能性が高い」球団はどこ!?

THE DIGEST編集部

2021.11.07

走攻守のあらゆる局面でハイレベルなプレーを見せる鈴木。そんな27歳の動向に米メディアも注目している。写真:THE DIGEST写真部

「アメリカに乗り込んでくる可能性が高まっている」

 広島カープの鈴木誠也が、アメリカで垂涎の的となっている。現地時間11月5日にMLB公式サイトが、27歳のサムライが今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する見通しだとすっぱ抜き、その名が一気にトレンドとなったのだ。
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 今季のセ・リーグで二冠(打率と出塁率)に輝いた打撃センスなど、鈴木の特大のポテンシャルに早くも米メディアが着目。一部では入札に動き出す可能性がある球団の名も浮上している。

 まず、「間違いなくこの日本人に関心を示すはずだ」と指摘したのは、シカゴ・カブスの専門メディア『Cubs Insider』だ。日夜、名門の移籍情報を発信する同メディアは、「非常に堅実な打撃を売りにし、何よりも過去にポスティングされてきた大半の日本人よりも若いのが魅力だ」と鈴木をレポートしたうえで、こう分析した。

「予想される最大の入札額は7500万ドル(約86億円)。一見すると高いように思えるが、これは鈴木が期待通りの活躍をすれば、違和感のない額面となるだろう。実現するかどうか、球団の動きは明確になっていないが、このオフシーズンにカブスはかなり積極的に動くのは間違いない」
 
 今夏のトレード市場でカブスはクリス・ブライアントやハビア・バエズといった主力を一気に放出。チーム再建へと大きく舵を切っただけに、軸になり得る鈴木は是が非でも釣り上げたい人材だろう。

 一方でノンコンテンダー(プレーオフ進出を狙える戦力が揃っていないチームを指す)ではない常勝軍団も色気を見せている。ニューヨーク・ヤンキースの専門メディア『Pinstrip Ealley』は、「鈴木誠也は外野手の移籍市場に名を連ね、複数球団の関心を引いている」と速報。そのなかで、贔屓球団の動きを次のようにレポートした。

「今季の外野手における移籍市場は、価値のある選択肢があまり多くはなかった。しかし、鈴木がポスティングされるというニュースが報じられると、状況は一変した。NPBで5度のオールスターに出場したスラッガーは、今シーズンの広島カープでOPS 1.079と38本塁打を記録した。ヤンキースは現時点で外野手獲得競争に乗り出していないが、鈴木が法外ではなく、資金の範囲内で獲得できるのであれば、興味を示す可能性は高い」

 カブスとヤンキース以外にも鈴木の獲得を囁かれている球団は存在する。主だったところではカンザスシティ・ロイヤルズやテキサス・レンジャーズ、ニューヨーク・メッツといったチームの名が、複数メディアで報じられている。申請期限となる12月5日のぎりぎりまで、獲得競争は熾烈を極めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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