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プロ野球

【2021主力選手通信簿|広島】日本代表クローザー栗林は当然の最高評価。Bクラスながら投打ともに若い力が台頭<SLUGGER>

yuma

2021.12.02

新人王有力候補の栗林はセーブ失敗0、被弾もわずか1と出色の成績。文句なしで「よくできました」の評価だった。写真:産経新聞社

新人王有力候補の栗林はセーブ失敗0、被弾もわずか1と出色の成績。文句なしで「よくできました」の評価だった。写真:産経新聞社

 全12球団の主力選手の2021年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく同企画。各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定し、評価していく。今回はわずかな差でクライマックスシリーズ進出を逃した広島カープだ。

※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです

【投手】
●森下暢仁
[試合] 24 [勝敗] 8-7 [防御率] 2.98
[投球回] 163.1   [K/9]  7.27 [BB/9] 2.87
評価:まずまずです(B)
五輪では金メダルに貢献したが、奪三振率と被本塁打率がともに悪化するなど、圧倒的な成績だった昨年ほどの印象はなかった。それでも投球回、QS率ともにリーグ2位と、エースとしての役割は果たしていた。

●九里亜蓮
[試合] 25 [勝敗] 13-9 [防御率] 3.81
[投球回] 149.0    [K/9]  6.16 [BB/9] 3.08
評価:まずまずです(B)
新型コロナウイルスに感染したこともあり、投球内容は昨年からやや低下。しかし、自己最多の13勝とついに2ケタ勝利の扉をこじ開けて、自身初タイトルとなる最多勝を獲得した。国内FA権も取得したが、オフに3年契約でのチーム残留を表明した。

●大瀬良大地
[試合] 23 [勝敗] 10-5 [防御率] 3.07
[投球回] 146.2    [K/9]  6.26 [BB/9] 1.90
評価:まずまずです(B)
故障に苦しんだ昨年から一転、2ケタ勝利達成と見事に復活。特に後半戦は12戦11QSと安定感抜群で、エースに相応しい内容だった。FA権取得で注目された去就も、九里と同様3年契約で残留が決定した。
 
●玉村昇悟
[試合] 17 [勝敗] 4-7 [防御率] 3.83
[投球回] 101.0    [K/9]  5.97 [BB/9] 3.56
評価:よくできました(A)    
弱冠20歳ながら、苦しい台所事情も相まって交流戦以降は完全に先発ローテに定着。援護に恵まれず4勝にとどまったが、球団では前田健太以来となる高卒2年目での100投球回を達成した。

●床田寛樹
[試合] 16 [勝敗] 5-4 [防御率] 3.19
[投球回] 87.1    [K/9]  8.24 [BB/9] 2.47
評価:まずまずです(B)
交流戦中に「がむしゃらさがない」と佐々岡真司監督に指摘され、二軍降格。だが、再昇格後は別人のような投球で、9月21日の巨人戦ではプロ初完封も記録した。ストレートの力強さが増し、奪三振率8.24は自己ベストだった。

●高橋昂也
[試合] 15 [勝敗] 5-7 [防御率] 5.28    
[投球回] 73.1    [K/9]  6.63 [BB/9] 2.95 
評価:可もなく不可もなく(C)
2019年のトミージョン手術を経て、4月18日の中日戦で3年ぶりに一軍の舞台に返り咲いた。同24日の巨人戦では1031日ぶりの勝利も記録。打ち込まれる試合もあったが、最終的には15先発で5勝。契約更改では500万円の年俸が1200万円に大幅アップした。
 
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