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「もう誰も野次れない…」レッドソックス・ファンの挑発もなんのその! 特大アーチ直前の大谷翔平の振る舞いが話題に<2021百選>

THE DIGEST編集部

2021.12.12

敵ファンからの“雑音”にも動じず、むしろそれをバネにした大谷の打撃は圧巻だった。(C)Getty Images

敵ファンからの“雑音”にも動じず、むしろそれをバネにした大谷の打撃は圧巻だった。(C)Getty Images

 2021年のスポーツ界における印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、大谷翔平が“グリーンモンスター越え”を放ったボストン・レッドソックス戦での一幕をクローズアップする。敵地ファンから野次が飛び交うなか、打席に向かう二刀流スターが見せた振る舞いとは?

記事初掲載:2021年5月15日

―――◆―――◆―――

 大谷翔平は敵地での“雑音”にも惑わされなかった。

 現地時間5月14日、敵地でのボストン・レッドソックス戦に「2番・DH」で先発出場したロサンゼルス・エンジェルスの大谷が、リーグトップタイに並ぶ今季第11号のソロホームランを放った。

 第1打席でも弾き返した変化球を見事に捉えた。6回表の2死無塁、レッドソックス先発ニック・ピベッタと対峙した大谷は、外角真ん中に投じられた79マイル(約127キロ)のナックルカーブをおっつけながらも上手く流すと、打球は高々と舞い上がる。レフトフライに終わるかと思われたが、ボールはグングンと伸びていき、フェンウェイ・パーク名物の巨大なレフトフェンス「グリーンモンスター」を越えていった。

 あの松井秀喜も成し得なかった“モンスター越え”には、レッドソックスの試合を中継する放送局『NESN』の実況も「片手で軽く振っただけで逆方向に……。そして塀を越した。とんでもないパワーだ」と唸るしかなかった。

 そんな特大アーチの直前に撮られたひとつの動画が、SNSで話題を呼んでいる。それはネクストバッターズサークルで待っていた時だった。時に物議を醸すほど辛辣で知られるのがレッドソックス・ファンの野次。その洗礼を受けたのである。

「おい! 両方やるなんてキツいんじゃねぇか、にいちゃん! お前がやろうとしていることは無理ってもんだぜ。ピッチング、バッティング、そしてフィールディングによ」

【動画】レッドソックス・ファンの挑発も効かない!? 大谷翔平の特大アーチをチェック
 すぐ真後ろからの挑発的な言葉を耳にした大谷は、クルっと後ろを振り向くやいなや、笑顔でうなずいて呼応。やがて打席へと向かい、見事なホームランを放ってみせたのだ。

 スタンドからの煽りに奮起したのかもしれない。この動画を拡散した米放送局『FOX Sports』の解説者ベン・バーランダー氏は、「オオタニは野次に微笑みを返し、ホームランでお返しした。もう誰も彼を野次るなんてできない」と驚きを持って伝えた。

 幾多の名手たちが苦手としてきたフェンウェイ・パークの“口撃”にも動じずに、驚異的な打撃を披露したサムライ戦士。その雄姿は、レッドソックス・ファンの目にも焼き付いたはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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