プロ野球

【2021主力選手通信簿|ヤクルト】待望の日本一達成で、主砲・村上や次代のエース奥川らが軒並み高評価!<SLUGGER>

勝田聡

2021.12.14

21歳の村上(左)、20歳の奥川(右)と若い力が躍動。全員が一丸となって日本一をつかみ取った。写真:徳原隆元

 全12球団の主力選手の2021年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく同企画。各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定し、評価していく。今回は見事に20年ぶりの日本一を達成したヤクルトだ。

※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです

<投手>
●小川泰弘
[試合] 23 [勝敗] 9-6 [防御率] 4.14    
[投球回] 128.1    [K/9] 6.80 [BB/9] 2.10
評価:可もなく不可もなく(C)
7月のコロナ感染の影響で、今年も規定投球回には届かず。2年ぶりに2ケタ勝利も逃したが、それでも9勝はチームトップタイと存在感は発揮した。

●奥川恭伸
[試合] 18 [勝敗] 9-4 [防御率] 3.26
[投球回] 105.0    [K/9] 7.80 [BB/9] 0.86
評価:よくできました(A)
高卒2年目にして出色の活躍。規定投球回不足ながら与四球率はリーグ1位の大野雄大(中日/1.63)をはるかに上回る高水準。CSでプロ初完封と大舞台での図抜けた投球も光った。

●田口麗斗
[試合] 33 [勝敗] 5-9 [防御率] 4.02 [ホールド] 4
[投球回] 100.2    [K/9] 7.24 [BB/9] 2.50
評価:可もなく不可もなく(C)
新天地では開幕ローテの2番手を務めるも、4勝8敗と負けが込んだ9月からはリリーフへ。配置転換後は左のワンポイントから回またぎまで、複数の役割をこなしてブルペンを支えた。

●石川雅規
[試合 17 [勝敗] 4-5 [防御率] 3.07
[投球回] 82.0 [K/9] 5.93 [BB/9] 1.76
評価:まずまずです(B)
プロ入り20年目は初の開幕二軍スタートとなったが、6月には3連勝と健在ぶりをアピール。日本シリーズ第4戦でも6回1失点(自責0)と好投し、41歳にして待望のシリーズ初勝利を手にした。
 
●高橋奎二
[試合] 14 [勝敗] 4-1 [防御率] 2.87
[投球回] 78.1    [K/9] 9.19 [BB/9] 2.87
評価:よくできました(A)
キャンプから不調で一軍初登板は6月半ばと出遅れたが、13先発中8試合がQSとエース格の働き。昨季は3.94だったBB/9も2.87にまで改善され、日本シリーズではプロ初完封を記録した。

●スアレス
[試合] 24 [勝敗] 5-3 [防御率] 3.62    [セーブ] 1 [ホールド]    3
[投球回] 77.0 [K/9] 8.18 [BB/9] 3.74
評価:可もなく不可もなく(C)
先発としては5~6月の4先発で防御率6.50と不安定。一方、9月下旬から移ったブルペンでは、10試合で失点したのはわずか1試合のみと盤石だった。来季は韓国でプレーする。

●サイスニード
[試合] 13 [勝敗] 6-2 [防御率] 3.41
[投球回] 68.2    [K/9] 9.04 [BB/9] 3.01
評価:まずまずです(B)
来日当初は制球に苦しんだが徐々に安定感が増し、最終5先発で4勝0敗、防御率1.88。下半身のコンディション不良で、10月半ばにシーズン終了となってしまったのは残念だった。

●清水昇
[試合] 72 [勝敗] 3-6 [防御率] 2.39 [ホールド] 50
[投球回] 67.2 [K/9] 9.84 [BB/9] 2.39
評価:よくできました(A)
「8回の男」に定着し、史上最多シーズン50ホールド。2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。9月15日~10月8日に15試合連続無失点と勝負どころでの好投が光った。
 
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