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プロ野球

【どこよりも早い2022ドラフト候補ランキング:11~20位】西武ドラ1・隅田に投げ勝った加藤ら好投手が集結<SLUGGER>

西尾典文

2022.01.02

本格派右腕の加藤(左)は最近、安定感が増してきた。森下(右)は高校時代から注目を集めていた好素材だ。写真:西尾典文

本格派右腕の加藤(左)は最近、安定感が増してきた。森下(右)は高校時代から注目を集めていた好素材だ。写真:西尾典文

 2021年のドラフト会議からまだ2か月も経っていないが、アマチュア球界はすでに22年のドラフトへ向け動き出している。昨年秋以降で急成長を遂げた選手も少なくない。昨年は現地で400試合以上アマチュア野球を取材したスポーツライターの西尾典文氏が、現時点での22年ドラフト候補ランキングを選定した。今回は11~20位を紹介しよう。

▼11位:加藤泰靖[投手・上武大]
(かとう・たいせい/右投右打/志学館高)

将来像:高橋光成(西武)

 関甲新リーグを代表する本格派右腕。大学入学後に大幅なスピードアップを果たし、2年秋の横浜市長杯では最速153キロをマークした。下級生の頃は安定感には乏しかったが、昨年はしっかり試合も作れる投球を披露。

 大学選手権の初戦では隅田知一郎(西日本広大→西武1位)と投げ合って見事に完封勝利を収めている。モーションを起こしてからリリースまでの時間が年々長くなり、ゆったりと投げられるようになったのが大きい。下級生の頃から経験が豊富なのも魅力だ。

タイプ診断:剛腕、着実に成長

▼12位:益田武尚[投手・東京ガス]
(ますだ・たけひさ/右投右打/嘉穂高→北九州市立大)
将来像:清水直行(元DeNA)


 高校時代から評判の最速153キロ右腕。大学卒業時には指名がなく東京ガスに進むこととなったが、1年目から都市対抗の初戦で先発を任せられると、150キロ台のストレートを連発してスカウト陣を驚かせた。

 上背はないものの、たくましい下半身を生かしたフォームで腕の振りも年々力強くなっている。スピードの割にバットに当てられるのは気になるが、カットボール、フォークと複数の決め球を操って試合を作る。都市対抗の準々決勝で脇腹を痛めて緊急降板となったのは心配だが、万全の状態であれば上位候補になる可能性は高い。

タイプ診断:都市対抗優勝、先発タイプ
▼13位:曽谷龍平[投手・白鴎大]
(そたに・りゅうへい/左投左打/明桜高)

将来像:大野雄大(中日)

 昨年大ブレイクした本格派サウスポー。力みのないフォームで楽に腕を振って150キロを超えるストレートをマークし、そのギャップで打者は差し込まれることが多い。球種は多くないが、スライダーにバリエーションがあるのも持ち味だ。

 春、秋ともイニングを大きく上回る奪三振をマークし、秋の横浜市長杯では前年優勝の桐蔭横浜大を相手に力で抑え込む投球でチームを勝利に導いた。大学生左腕では矢沢宏太(日本体育大)に次ぐ存在となりそうだ。

タイプ診断:ドクターK、赤丸急上昇

▼14位:羽田野温生[投手・東洋大]
(はたの・はるき/右投右打/汎愛高)
将来像:甲斐野央(ソフトバンク)


 最速156キロを誇る大型本格派右腕。高校時代は公立校ながら大阪府内では評判の投手で、1年秋には根尾昂(中日)からストレートで三振を奪っている。昨年秋はクローザーを任されて全試合に登板し、イニングを上回る奪三振数を記録した。

 投げるたびに150キロ以上をマークしており、スピードは大学球界でも一、二を争う存在。決め球のフォークもあるだけに、コントロールが安定してくれば1位指名も狙える存在だ。

タイプ診断:リリーフタイプ、剛腕
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