プロ野球

“ダルビッシュ超え”山本由伸が高卒6年目最高の3億7000万円で契約更改!同じ年の成績を比較して見えた「共通点」とは?

THE DIGEST編集部

2022.01.28

ダルビッシュ(右)を超える年俸アップとなった山本(左)。当時の“最強投手”と比較しても傑出した成績を残している。写真:塚本凛平(THE DIGEST)

 "最強投手"にふさわしい大トリとなった。

 12球団ただ一人契約未更改だったオリックスの山本由伸は1月27日、球団施設で契約交渉に臨み、昨季から2億2000万円増の3億7000万円(推定)でサインした。

 高卒6年目で3億円を突破したのは、日本ハム・ダルビッシュ有(2010年/3億3000万円)、楽天・田中将大(2012年/3億2000万円)に次ぐ3人目。また、オリックスとしても6年目で3億円突破はイチローでも成し遂げていない快挙だった。

 もっとも、その金額以上にこれまでの山本の活躍は素晴らしいものだ。先発再転向1年目となった2019年に防御率1.95で最優秀防御率のタイトルを獲得すると、一昨年は奪三振王、そして昨シーズンはさらに飛躍。18勝・6完投・勝率.783・206奪三振・防御率1.39はいずれもリーグトップとなる、史上8人目の投手5冠を達成してみせた。しかも、東京五輪でもエースとして金メダル獲得に貢献しており、名実ともに日本ナンバーワンピッチャーとなったと言えるだろう。

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 メジャーも注目する最強右腕。では、同じ年のダルビッシュとの成績を比較すると、
どうなるのか。
 
【勝利】山本18勝:ダルビッシュ15勝
【防御率】山本1.39:ダルビッシュ1.73
【完投】山本6:ダルビッシュ8
【勝率】山本.783:ダルビッシュ.750
【奪三振】山本206:ダルビッシュ167
【投球回】山本193.2:ダルビッシュ182.0

 改めて昨シーズンの山本の傑出ぶりがよく分かるだろう。面白いことに、両者ともチームをリーグ優勝に導いてMVPを受賞。しかも、それぞれ東京五輪、WBCで日本の世界一に貢献しているというのが共通していた。

 ただ、数少ない相違点はダルビッシュがこの年に故障離脱していたことか。前半戦だけで12勝3敗、防御率1.31、122奪三振と圧巻の投球を見せていたのだが、オールスターで右肩に打球が直撃して以降は球威が落ち、登録抹消を経験。それにもかかわらず、これだけの数字を残していたのは、さすがダルビッシュ。特に巨人との日本シリーズでは、手投げのような状態で先発したのは今も語り草だろう(しかも6回2失点で勝利投手)。

 見事"ダルビッシュ超え"を果たした山本。先達はこの2年後に海を渡る決断をしたが、現最強投手の未来は果たして……。

構成●THE DIGET編集部

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