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MLB

田中将大は「178億円の以上」、黒田博樹は「奇跡」。ヤ軍がFA補強したサムライの働きを辛口米紙が再評価!

THE DIGEST編集部

2022.02.02

ヤンキースの一時代を支えた田中(左)と黒田(右)。この両投手の活躍を地元紙が特集した。(C)Getty Images

ヤンキースの一時代を支えた田中(左)と黒田(右)。この両投手の活躍を地元紙が特集した。(C)Getty Images

 伝統のピンストライプのユニホームを身に纏ったサムライが再評価されている。

 現地時間1月31日、米紙『Daily News』は、「最後のワールドシリーズ制覇からブライアン・キャッシュマンが手掛けた最高のフリーエージェント(FA)補強5選」と銘打った特集記事を掲載。近年のニューヨーク・ヤンキースの補強に関する分析を展開するなかで、黒田博樹と田中将大の名前をピックアップした。

 ヤンキースが最後にワールドシリーズを制したのは、松井秀喜がシリーズMVPを獲得した2009年にまで遡る。そこから球界の盟主は、投打でさまざまな補強を施してきたが、12年も世界一の称号を手にできずにいるのだ。

 そうした現状を「“ピンストライプタイム”(ヤンキースの感覚)でいえば、72年ぐらい優勝していないような気がする。あまりに長すぎる」と憂いた同紙は、名GM(?)であるキャッシュマンが手掛けた「ポジティブなFA補強」のなかで、まず黒田にクローズアップした。

 2012年1月にロサンゼルス・ドジャースから移籍した黒田。入団時は37歳ながら老獪なピッチングを披露した右腕は在籍3シーズン連続で2桁勝利(通算38勝33敗)を達成。そんなローテーションの一角を担ったベテランについて「彼のような投手はそうそう現れない」と記した同紙は、こう続けた。

「30代後半の投手に投資することはリスクの高いビジネスになる。いまのFA市場にもザック・グレインキー(38歳)やジェイク・アリエッタ(35歳)のような選択肢はあるが、クロダのような例を再現させるのは奇跡が必要だ。もし、他の投手がキャッシュマンやチームに対して、クロダと同じような存在感を与えられるなら、その投手は2012年当時のクロダよりはるかに若く、はるかに高額であった可能性が高い」

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 黒田に加えて同紙が「過小評価されている日本人」と強調したのが田中だ。2014年に総額1億5500万ドル(約178億円)の7年契約で楽天から獲得した剛腕は、「優秀だと言わざるを得ない」と絶賛された。

「C.C.サバシア以外では、2009~2020年の間でヤンキースで最高の投手はタナカだった。全く不満がないわけではないが、1億5500万ドルの契約の期待以上の働きをしてくれた。7年間で防御率3.74、WHIP1.13、ERA+114、WAR18.9は、客観的に見ても優秀で、それについては、他の人にも聞いてみるといい」

 日本球界を代表する両右腕。彼らの働きぶりは、MLBを代表する名門にとっても特筆すべきものがあったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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