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プロ野球

【ポジション別ランキング:二塁手】“トリプルスリー男”山田や20年本塁打王・浅村に加えて“ベテランルーキー”牧もランクイン<SLIGGER>

SLUGGER編集部

2022.02.18

1位の山田(左)は攻守の総合力で群を抜く。2位に牧(右上)、3位に浅村(右下)と打撃に優れる選手が入った。写真:田口有史、塚本凛平(THE DIGEST写真部)

1位の山田(左)は攻守の総合力で群を抜く。2位に牧(右上)、3位に浅村(右下)と打撃に優れる選手が入った。写真:田口有史、塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 今、それぞれのポジションで最強選手は一体誰なのか? 昨季の活躍やこれまでの実績などを基にトップ5までランク付けした。今回は二塁手編だ。

▼1位 山田哲人(ヤクルト)
2021年成績:137試合 打率.272 34本塁打 101打点 4盗塁 OPS.885

▼2位 牧秀悟(DeNA)
2021年成績:137試合 打率.314 22本塁打 71打点 2盗塁 OPS.890

▼3位 浅村栄斗(楽天)
2021年成績:143試合 打率.269 18本塁打 67打点 1盗塁 OPS.817

▼4位 中村奨吾(ロッテ)
2021年成績:143試合 打率.283 9本塁打 67打点 12盗塁 OPS.797

▼5位 菊池涼介(広島)
2021年成績:132試合 打率.277 16本塁打 60打点 1盗塁 OPS.762

 山田の1位に議論の余地はないだろう。昨季の30本塁打はキャリア5度目。打者有利の神宮球場を本拠地とするとはいえ、打力は二塁手では史上最高レベルと言っていい。盗塁王3度の俊足は昨季4盗塁のみと一見衰えたように見えるが、走塁技術はいまだ健在。ゴールデン・グラブ受賞は1度もないがフィールディングも平均以上と、走攻守のバランスは他の追随を許さない。
 
 2位はDeNAの“ベテランルーキー”牧。昨季は異名通りの新人離れした打撃技術で、清原和博以来の新人打率3割&20本をクリアし、ルーキーでは史上初のサイクル安打も達成した。2年目のジンクスを跳ね返して今季も好成績を残せれば、近い将来、球界No.1二塁手になるかもしれない。

 3位は、打力では山田と双璧の存在と言っていい浅村。昨季は、ホームランが20年の32本から18本に激減するなど満足のいくシーズンでは決してなかったが、それでも四球は初の100超え。出塁率は.395の高水準で、まだまだ衰えたと断じるには早いだろう。

 4位には、主将としてロッテを牽引する中村を選んだ。18年に39盗塁&ゴールデン・グラブ受賞と守備や走塁での貢献度が高かったが、昨季は打撃でも躍動。36二塁打はリーグ2位タイで、OPS.797は自己ベストだった。4年連続フル出場を継続する耐久性の高さも大きな魅力だ。

 5位の菊池は、1位の山田のゴールデン・グラブ受賞を阻み続けてきた男。守備範囲は狭まりつつあるが、その分を確実性でカバーしており、昨季は9年連続のゴールデン・グラブに輝いた。しかも、骨折したままプレーを続け、キャリアハイの16本塁打を放った。

【惜しくも圏外だった選手たち】
 19年に26本塁打22盗塁、20年にはゴールデン・グラブ受賞と、走攻守すべてに高い資質を持つ外崎修汰(西武)は、本来ならばランクインしていたはずだが、昨季は左腓骨骨折で73試合の出場にとどまったため圏外に。今季こそ従来の実力を発揮してほしい。

 驚異の身体能力を誇り、アクロバティックな守備で魅せるのが吉川尚輝(巨人)だ。昨年9月には甲子園球場のバックスクリーンに放り込むなど意外性のパワーも秘めている。故障の多さが弱点で、1年間フルに戦えれば、いつトップ5に入ってきてもおかしくない。

構成●SLUGGER編集部

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