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プロ野球

注目の新指揮官対決は中日・立浪和義監督に軍配!4ホーマーで”BIGBOSS”新庄剛志監督を返り討ち

岩国誠

2022.02.17

立浪監督(左)と新庄監督(右)による注目の新指揮官対決は、前者に軍配が上がった。写真:産経新聞社

立浪監督(左)と新庄監督(右)による注目の新指揮官対決は、前者に軍配が上がった。写真:産経新聞社

 中日の立浪和義新監督と日本ハムの新庄剛志新監督の初対決となった練習試合が2月16日、中日のキャンプ地、沖縄・北谷町で行なわれ、7ー4で中日が勝利。立浪監督は対外試合初勝利を飾った。

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 太陽が隠れ、少し肌寒さを感じたAgreスタジアム北谷。そのスタンドには、席の間隔を空けながらではあったが、多くのファンで埋まった。報道陣の数も、ざっと見ただけでこれまでの倍に膨らみ、注目度の高さを改めて感じさせた。

 新指揮官同士の初対決。試合前練習中には、チームの垣根を超え、立浪監督が日本ハムの清宮幸太郎に打撃指導を行なったほか、両監督が打撃についての意見交換を交わし、お互い笑顔を見せるなど和やかなムードに。練習時間終了時には握手を交わしてベンチへ下がった。

 しかし、試合となれば話は別だ。初采配となる立浪監督は愛用のノックバットを片手に、ベンチの最前列、ホームベース寄りにどっしり腰をおろし、戦闘モードに入った。

 試合は2回表、右翼・根尾昂の悪送球で1点を先制されたもの、直後の2回裏には、紅白戦でも存在感を見せた6番・阿部寿樹が、日本ハム先発・西村天裕の緩い変化球を捉え、左本塁打で同点。さらに1死一、三塁のチャンスでは、1番・岡林勇希が遊ゴロに打ち取られるも、自らの俊足で併殺を免れ、勝ち越しに成功。大技小技で得点を上げた。

 すると3回裏には、立浪監督が復帰した日に直接指導を受けていた6番・山下斐紹が、1ボールからのストレートを豪快に振り抜き、左翼スタンドへのソロ本塁打。これには立浪監督もベンチから拍手を送り、グータッチで出迎えていた。
 
 さらに、再び1点差とされた5回裏には、3番左翼でスタメン起用のドラフト2位ルーキー・鵜飼航丞。日本ハム2人目・生田目翼の初球、真ん中へ甘く入ったカットボールを見逃さずフルイング。特大の2ラン本塁打を放ち、スタンドをどよめかせた。打たれた生田目も、その打球を唖然とした表情で見送っていた。

 このキャンプでは、タイミングの取り方を指摘されていた鵜飼は、第1打席にも左安打を放ち2安打1ホーマー。指揮官にその打棒を存分にアピールして見せた。

 さらに8回には、高卒10年目の溝脇隼人が、日本ハム4人目・柿木蓮の初球ストレートを右翼スタンドへ放り込み、終盤で再び突き放した。リーグ本塁打最少だったチームが終わってみれば、4ホーマー7得点。注目の新指揮官対決は、立浪監督に軍配が挙がった。

 長打に目がいく試合ではあったが、悪送球や捕球ミスもあり、守備面での課題も露呈。課題の打撃が強化されるとしても、強みである守りが疎かになるのは、チームとしても不本意なはずだ。

 この日から、いよいよ始まった一軍生き残りをかけたサバイバルレース。技術の向上とともに、走攻守で結果も求められることとなる。熱血指導を受ける若竜たちが、首脳陣の期待に応え、その争いに勝ち残ることができるのか。

取材・文●岩国誠

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