今、それぞれのポジションで最強選手は一体誰なのか? 昨季の活躍やこれまでの実績などを基にトップ5までランク付けした。今回は遊撃手編だ。
▼1位 坂本勇人(巨人)
2021年成績:117試合 打率.271 19本塁打 46打点 2盗塁 OPS.826
▼2位 源田壮亮(西武)
2021年成績:119試合 打率.272 2本塁打 29打点 24盗塁 OPS.666
▼3位 京田陽太(中日)
2021年成績:113試合 打率.257 3本塁打 24打点 6盗塁 OPS.618
▼4位 中野拓夢(阪神)
2021年成績:135試合 打率.273 1本塁打 36打点 30盗塁 OPS.649
▼5位 小園海斗(広島)
2021年成績:113試合 打率.299 5本塁打 35打点40盗塁 OPS.718
二塁トップの山田哲人(ヤクルト)同様、坂本もまたプロ野球史上屈指の遊撃手と言えるだろう。昨年は怪我もあって一見物足りない成績のように映るが、それでもOPS(出塁率+長打率).826は、遊撃手としては出色の数字。遊撃手史上最多の1875試合出場、250本塁打など数々のマイルストーンにも到達した。東京五輪でも金メダル獲得に貢献するなど能力・実績の両面で並ぶ者はおらず、1位は当然と言える。
その坂本を追う存在が源田。華麗さと堅実さを兼ね備えた"たまらん"遊撃守備は最新指標でも裏付けられ、坂本をはるかにしのぐ。また俊足も自慢で、昨季は24盗塁で初のタイトルも獲得。攻撃力はそれほど高いとは言えないが、パワーヒッター揃いの山賊打線にあって、小技もできる貴重な打者でもある。
京田はゴールデン・グラブ獲得こそないが、守備はセ・リーグ屈指の実力。源田と同様に広い守備範囲を誇り、肩の強さも際立つ。もどかしいのは、課題の打撃がなかなか向上しないことで、昨季はプロ初の二軍落ちも味わった。それでも、5年間ほぼずっと正遊撃手の座をキープし、高品質の守備を披露し続けている点は評価できる。
4位は昨季、史上3人目の新人盗塁王となった中野だ。相手の警戒を巧みにかいくぐって次の塁を盗みまくり、30盗塁を決めて失敗わずかに2つ、成功率も93.8%と超高水準だった。守備でもアクロバティックなプレーを何度も披露したが、エラーも17個と確実性に向上の余地を残す。打撃・走塁で現在の水準を維持したまま、守備がもう一段階ステップアップすれば、さらに順位も上がるだろう。
5位は田中広輔からレギュラーを奪取した小園。巧みなバットコントロールで安打を量産し、あと1安打で打率3割をクリアしていた。ただ、気になるのはボール球スウィング率がかなり高いことで、四球もほとんど選ばないため出塁率は.320にとどまった。相手投手の警戒も増す中、打席アプローチを改善させることができるかが今後の活躍を左右するだろう。
【惜しくも圏外だった選手たち】
エチェバリア(ロッテ)は驚異の身体能力で何度もファインプレーを披露したが、凡ミスも多く、実際の貢献度はそれほど高くなかった。打撃も出塁率.222と低迷しており、来日2年目の今季は本領発揮に期待したい。今宮健太(ソフトバンク)は強肩を生かした守備は健在なものの、近年は故障が多く、昨季は125試合で打率.214、4本塁打と打撃も振るわなかった。
"新興勢力"では、紅林弘太郎(オリックス)に要注目。昨季、高卒2年目にして2ケタ本塁打を放ったパワーに加え、強肩を生かして深い守備位置からファインプレーを連発する身体能力が魅力。攻守ともまだまだ粗いとはいえ、順調に成長すれば数年後には球界を代表するショートストップになっても不思議はない。
構成●SLUGGER編集部
▼1位 坂本勇人(巨人)
2021年成績:117試合 打率.271 19本塁打 46打点 2盗塁 OPS.826
▼2位 源田壮亮(西武)
2021年成績:119試合 打率.272 2本塁打 29打点 24盗塁 OPS.666
▼3位 京田陽太(中日)
2021年成績:113試合 打率.257 3本塁打 24打点 6盗塁 OPS.618
▼4位 中野拓夢(阪神)
2021年成績:135試合 打率.273 1本塁打 36打点 30盗塁 OPS.649
▼5位 小園海斗(広島)
2021年成績:113試合 打率.299 5本塁打 35打点40盗塁 OPS.718
二塁トップの山田哲人(ヤクルト)同様、坂本もまたプロ野球史上屈指の遊撃手と言えるだろう。昨年は怪我もあって一見物足りない成績のように映るが、それでもOPS(出塁率+長打率).826は、遊撃手としては出色の数字。遊撃手史上最多の1875試合出場、250本塁打など数々のマイルストーンにも到達した。東京五輪でも金メダル獲得に貢献するなど能力・実績の両面で並ぶ者はおらず、1位は当然と言える。
その坂本を追う存在が源田。華麗さと堅実さを兼ね備えた"たまらん"遊撃守備は最新指標でも裏付けられ、坂本をはるかにしのぐ。また俊足も自慢で、昨季は24盗塁で初のタイトルも獲得。攻撃力はそれほど高いとは言えないが、パワーヒッター揃いの山賊打線にあって、小技もできる貴重な打者でもある。
京田はゴールデン・グラブ獲得こそないが、守備はセ・リーグ屈指の実力。源田と同様に広い守備範囲を誇り、肩の強さも際立つ。もどかしいのは、課題の打撃がなかなか向上しないことで、昨季はプロ初の二軍落ちも味わった。それでも、5年間ほぼずっと正遊撃手の座をキープし、高品質の守備を披露し続けている点は評価できる。
4位は昨季、史上3人目の新人盗塁王となった中野だ。相手の警戒を巧みにかいくぐって次の塁を盗みまくり、30盗塁を決めて失敗わずかに2つ、成功率も93.8%と超高水準だった。守備でもアクロバティックなプレーを何度も披露したが、エラーも17個と確実性に向上の余地を残す。打撃・走塁で現在の水準を維持したまま、守備がもう一段階ステップアップすれば、さらに順位も上がるだろう。
5位は田中広輔からレギュラーを奪取した小園。巧みなバットコントロールで安打を量産し、あと1安打で打率3割をクリアしていた。ただ、気になるのはボール球スウィング率がかなり高いことで、四球もほとんど選ばないため出塁率は.320にとどまった。相手投手の警戒も増す中、打席アプローチを改善させることができるかが今後の活躍を左右するだろう。
【惜しくも圏外だった選手たち】
エチェバリア(ロッテ)は驚異の身体能力で何度もファインプレーを披露したが、凡ミスも多く、実際の貢献度はそれほど高くなかった。打撃も出塁率.222と低迷しており、来日2年目の今季は本領発揮に期待したい。今宮健太(ソフトバンク)は強肩を生かした守備は健在なものの、近年は故障が多く、昨季は125試合で打率.214、4本塁打と打撃も振るわなかった。
"新興勢力"では、紅林弘太郎(オリックス)に要注目。昨季、高卒2年目にして2ケタ本塁打を放ったパワーに加え、強肩を生かして深い守備位置からファインプレーを連発する身体能力が魅力。攻守ともまだまだ粗いとはいえ、順調に成長すれば数年後には球界を代表するショートストップになっても不思議はない。
構成●SLUGGER編集部
関連記事
- 【ポジション別ランキング:二塁手】“トリプルスリー男”山田や20年本塁打王・浅村に加えて“ベテランルーキー”牧もランクイン<SLIGGER>
- 【ポジション別ランキング:三塁手】有力スラッガーがひしめく超激戦区。MVPの村上と二冠王の岡本、1位はどっち?<SLUGGER>
- 【ポジション別ランキング:右翼手】1位は球界最強打者・柳田で決まり!マーティンとオースティンはどちらが上?<SLUGGER>
- 【ポジション別ランキング:中堅手】柳田の右翼コンバートで頂点は丸に決まり!トップ5すべてをセの選手が占める<SLUGGER>
- タイトルやアウォードとは無縁も実力は屈指! ポジション別「表彰されざる実力者たち」<SLUGGER>