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侍ジャパン

プレミア12連覇に挑む韓国の本気度。国内の野球人気は下落気味だが日韓戦になれば…

室井昌也

2019.11.11

オープニングラウンドを3勝0敗で通過した韓国。今回も日本の難敵として立ちはだかりそうだ。(C)Getty Images

オープニングラウンドを3勝0敗で通過した韓国。今回も日本の難敵として立ちはだかりそうだ。(C)Getty Images

 4年に一度の野球の国際大会「プレミア12」は、3つのグループに分かれて行われたオープニングラウンドが終わり、11日から東京と千葉で各グループ上位2チーム、計6チームによるスーパーラウンドが始まる。グループCを3連勝の1位で通過した韓国にとって、今回のプレミア12には大きな意味がある。なぜなら、来年行われる東京オリンピックの出場権がかかっているからだ。

 韓国は、野球のみならず他のどの競技でも、兵役義務のある選手が五輪でメダルを獲得すると兵役の免除恩恵が得られる。2008年の北京以来、3大会ぶりの復活となる五輪での野球競技。韓国がその出場権を得るためには、プレミア12で同じアジア・オセアニア地区の台湾、オーストラリアよりも上位の成績を残さなければならない。

 韓国代表の主将を務めるのは外野手のキム・ヒョンス(31)。彼は11年前、20歳の時に北京五輪に出場。日本戦では岩瀬仁紀(当時中日)から勝ち越しタイムリーを放つなど活躍して金メダルを手にし、兵役を免除されている。キム・ヒョンスは時を経て、後輩を五輪へと導く立場になった。
 
「自分が北京に出た時は先輩たちが多くて緊張したけど、このチームは若い選手と年長選手をつなぐ中間世代が多いので、年の差の負担はあまり感じていないと思う。何よりチーム内の雰囲気をよくすることをいつも心掛けています」。キム・ヒョンスは笑顔でそう話す。

 そのキャプテンについて、チーム最年長33歳の主砲パク・ピョンホは「(キム)ヒョンスは明るく楽しく、集中する時は集中できるようにチームをまとめている」と称賛を惜しまない。後輩選手たちも「ヒョンスさんのおかげでチームのムードがいい」と話すなど、メンバーの一体感を感じる。

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