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鈴木誠也獲得は「贅沢な悩み」に? カブス指揮官が語ったMLB初挑戦のサムライへの期待「確かな価値をもたらすさ」

THE DIGEST編集部

2022.03.17

日本代表でも4番を務める国際舞台での実績もある鈴木(右)。それだけにカブスのロス監督(左)も胸を高鳴らせている。(C)Getty Images、(C)THE DIGEST

 MLBでの経験はない。だが、鈴木誠也への興奮は高まる一方だ。

 現地時間3月16日、広島からポスティングを使って、MLB挑戦を目指していた鈴木誠也が、シカゴ・カブスと5年8500万ドル(約100億3000万円)の契約を締結したと米メディアが一斉に報じた。日本人野手史上では、松井秀喜氏やイチロー氏らを凌ぐ最高額のビッグディールとなった。
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 ロックアウト前から熾烈な獲得競争が繰り広げられた。そのなかでボストン・レッドソックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、サンディエゴ・パドレスなど「8球団以上、15球団未満」(ジョエル・ウルフ代理人談)との交渉が報じられてきた鈴木。しかし、最終的に全チームへの拒否権という好条件を組み込んだ名門への入団を決意した。

 無論、人気銘柄となっていたサムライを射止めたカブスの指揮官は、嬉々としてニュースを受け止めている。16日に行なわれた記者会見でデビッド・ロス監督は「我々が獲得レースのトップにいるのは興奮するね」とコメント。続けざまに「多くのチームが彼を狙っていたはずだ。それは私も知っている」としたうえで、こう期待を寄せた。

「まだ正式な発表がないから、それを待ちたい。だが、そういうニュースを耳にしたり、目にすることはとても嬉しいね。スズキが特別なスキルを持っているのは知っている。彼ならメジャーリーグでも確かな価値をもたらすだろうね」
 
 身体検査などを経て正式発表となるため、努めて冷静に話したロス監督。そんな44歳の智将は、実力派の加入がチームにもたらす効果について、次のように説いている。

「今回の契約で私が知っているのは、できる限り多くの才能を獲得しようとするフロントオフィスの方向性だ。メジャーであれ、マイナーであれ、できる限り多くのタレントを獲得しようとしてくれている。これが勝つための組織というものだ。逸材の獲得は、常にとても重要だ。選手層を厚くする補強は、監督にとってあらゆる選択肢をもたらすという意味で、とても贅沢になる。これは、全チームが持てない贅沢な悩みだよ」

 さらに「より良い選手をキャンプに招くことができれば、我々全員が確実に良い結果を得られる」と自信を漲らせたロス監督。鈴木への期待値は膨らみ続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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