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「最後まで待って大当たり」鈴木誠也の動向に韓国紙は皮肉! ロックアウト解除前に国内復帰した元MLB左腕に「待てばよかった」

THE DIGEST編集部

2022.03.18

カブスとの契約を締結した鈴木(右)。その動向を韓国メディアがキム・グァンヒョン(左)を引き合いに出してまとめた。(C)Getty Images、(C)THE DIGEST

 日本人野手史上最高額と言われる移籍金が発生した鈴木誠也のメガディールは、文字通り世界で話題となっている。

 現地時間3月16日、広島からポスティングを使って、MLB挑戦を目指していた鈴木誠也が、シカゴ・カブスと5年8500万ドル(約100億3000万円)の契約を締結した。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者によれば、今回のオファーは全チームとのトレード拒否権も組み込まれた好条件だったという。

 昨年11月のポスティング申請以来、およそ4か月。ロックアウトによる交渉停滞も経て、ようやく決した27歳のサムライの動向は、移籍金額を含めて各国メディアで大きな話題となっている。そのなかで韓国紙『朝鮮日報』は、「ロックアウトの終結を待った日本の4番は、大当たりの契約を勝ち取った」と銘打った速報を掲載。そのなかで、鈴木の辛抱強さを次のように記した。

「スズキはロックアウトにより文字通りすべてが中断された。しばらくは広島でトレーニングを重ねていたが、その間も約束されたものはないなかで、待つしかなかった。長引くロックアウトの影響で、MLBを諦めて、海外行きを選択した選手もいる」

 同紙が「海外行きを選択した選手」というのは、ロックアウト解除の3日前に国内のSSGランダーズ移籍を決めたキム・グァンヒョンだ。昨年11月にセントルイス・カーディナルスからFA(フリーエージェント)となった左腕だったが、宙に浮いた状態を待ち切れずに、母国球団と4年151億ウォン(約14億1400万円)の大型契約を締結した。

 33歳という年齢を考えても、母国復帰は賢明な判断ではある。だが、「スズキは意思を曲げずに、その時を待ち、大きな成功と言える契約を手にした」と主張する同紙は、「キム・グァンヒョンもあと少しだけ待っていれば、自身の夢を叶える条件を引き出せたかもしれない」と皮肉を記している。

 何はともあれ、念願のメジャー移籍を叶えた鈴木。「カブスにとって理想的な存在」(地元紙『Chicago Tribune』)と期待されるスラッガーの飛躍を期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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