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「鈴木誠也はナ・リーグ新人王の有力候補」米メディアが見解! 海外大手ブックメーカーのオッズは? 最大のライバルは?

THE DIGEST編集部

2022.03.29

今シーズンの新人王候補に挙げられた鈴木。現地でも大きな期待を寄せられている。(C) Getty Images

 3月18日に広島カープからポスティングで、シカゴ・カブスへ移籍した鈴木誠也は、25日(日本時間26日)にロッキーズ戦で「2番・右翼」でオープン戦デビュー。28日(同29日)のロイヤルズ戦でも先発し、待望の一打こそ生まれなかったが、大飛球を放ち期待感を高めている。

 広島で、9年間のプロ生活を送ってきてはいるが、メジャーリーグでは1年目。したがってルーキー・オブ・ザ・イヤーの対象となる鈴木。米シカゴのスポーツメディア『Bleacher Nation』は「鈴木誠也はナショナル・リーグ新人王の有力候補である」と謳っている。
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 同サイトでは、海外大手のブックメーカー5社の鈴木のナショナルリーグの最優秀新人王のオッズを紹介している。オッズでは、4社が鈴木を2番に、1社が1番としている。

 鈴木の最大のライバルは、筒香嘉智が所属するピッツバーグ・パイレーツのショートストップ、オニール・クルーズである。昨季はマイナーリーグで合計68試合に出場して打率.310、17本塁打、47打点、19盗塁、OPS.970をマークし、メジャーでは3試合に出場してシーズン最終戦で初本塁打も放った。

 前述の通り、27歳のルーキー鈴木は、オープン戦ここまで2試合に出場。デビュー戦は2打席無安打、2三振とメジャーの洗礼を浴びた。2戦目は四球、一塁ゴロで終わった3打席目、2死一塁の場面では、打球は角度良く上がったものの、センターフライとなり、まだ安打は出ていない。しかしながら、鈴木の実力からすれば、メジャーの球速に慣れるに従い本領発揮へと近づいていくのではないだろうか。

 昨季の広島での鈴木の成績は、打率.317と出塁率.433でリーグ2冠を達成。さらに38本塁打、88打点、OPS. 1.072と驚異のスタッツを残した。また、日本球界屈指の5ツールプレーヤー(ミート力、長打力、走力、守備力、肩力)としての姿をファンやメディアに焼き付けた。

 鈴木が最優秀新人賞を受賞すれば、日本人メジャーリーガーとしては5人目の快挙となる。1995年、ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄、2000年シアトル・マリナーズの佐々木主浩、2001年シアトル・マリナーズのイチロー、2018年ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平以来となる。

 4月7日の開幕までに、鈴木はどこまでメジャーの投手に慣れることができるか、今後のオープン戦は要注目。そして、その先にある新人王の獲得まで、鈴木の活躍を楽しみに追っていきたい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】快音を響かせる鈴木のバッティング練習

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