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MLB

「日本とは全く違う」投手への適応に奮闘。カブス打撃コーチが見る鈴木誠也の課題はどこか?「簡単じゃない」

THE DIGEST編集部

2022.03.28

広島から海を渡り、MLBで挑戦を続ける鈴木。その打棒からはいまだ快音は聞かれていないが、この現状をコーチはどう見ているのだろうか。(C)THE DIGEST

広島から海を渡り、MLBで挑戦を続ける鈴木。その打棒からはいまだ快音は聞かれていないが、この現状をコーチはどう見ているのだろうか。(C)THE DIGEST

 急転直下の入団からおよそ2週間。シカゴ・カブスの鈴木誠也は、慣れない舞台で奮闘を続けている。
【動画】待望の打撃練習! 鈴木誠也のカブスでのキャンプシーンをチェック

 昨年11月にポスティングを申請しながら、MLBの新労使協定を巡るロックアウトに巻き込まれる形で、新天地を見いだせずにいた鈴木。だが、99日間に及んだ閉鎖期間があけやいなや、停滞していた交渉が一気に進展。最終的に名門カブスの扉を叩いた。

 27歳の“ルーキー”だが、春季キャンプ期間中に開催されるオープン戦には2試合出場。しかし、デビューからいまだヒットが打てずにいる。だが、NPBよりも熾烈を極めるメジャーの投手を相手にするのは容易ではなく、目に見える結果が早々に出ないのは、5年の大型契約を締結したカブスにとっては、想定通りとも言えるだろう。

 では、球団首脳陣は、鈴木の課題をどこに見ているのか。地元紙『Chicago Tribune』で、グレッグ・ブラウン打撃コーチは、「重要なのは継続的に捉えられるポイントを見つけることだ」と指摘した。

 鈴木について「彼はバッティングが大好きだし、何よりも性格が素晴らしい」と語るブラウンコーチは、「野心家でもあるから自分自身の課題を克服するために没頭できる。それは成功のための大いなる秘訣だ」と話し、次のようにも続けている。

「スズキは一見すると、ボールから離れた彼は何もやっていないように見えるかもしれないが、本当によくやっている。そもそもMLBの投手と対戦するのは、簡単なことじゃない。とにかくいまは投手のスタイルに適応している真っただ中だよ。全く日本とは違うからね」

 さらに「バッティング練習を何度もやっているうちに、予測を身についてきている」と、背番号27の現状に太鼓判を押した同コーチは、日本時代から図抜けていた打撃センスを「彼はどこにでも打ち返せる力がある。あの能力は私もあまり見てこなかった創造性を感じさせるね」と絶賛。今後の復調に期待を寄せた。

 開幕は4月7日だが、鈴木はどこまで状態を高められるのか。有するポテンシャルは誰もが認めるところだけに、多士済々のMLBに馴染めるかに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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