いわゆる“女房役”にとっても、偉才の存在は頼もしい限りである。大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）だ。
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　メジャー５年目を迎えた今春の大谷は、順調な調整を続けている。４月７日（現地時間）のヒューストン・アストロズとの開幕戦での“リアル二刀流”を告げられた背番号17は、オープン戦から好調ぶりをアピール。打っては打率.300、２本塁打、６打点、OPS1.162で、投げては２先発で5.2イニングを消化し、防御率こそ4.76ながら９奪三振をマークしている。

　二刀流での一大フィーバーを巻き起こした昨季を超えるような快進撃も予感させる順調ぶりだ。それには、日ごろから間近で大谷を見る正捕手のマックス・スタッシも太鼓判を押している。地元紙『LA Times』の取材で、「今年の彼は今まで以上に信じられないものを見せてくれるよ。これはお世辞抜きにね」と語った。

「もうショウヘイに制限をかけることはできない。それは無意味なことになった。相変わらずハングリーだし、もっと投げたいと常に考えているんだ」
 
　昨季は主に後半戦から大谷の先発登板試合でもマスクを被る機会が増えていった。そんな31歳の中堅捕手は、「ショウヘイは間違いなく昨シーズンと同じだけのパフォーマンスを繰り返せる」と力説し続けている。

「ショウヘイは自分自身に対しては誰よりも厳しい。それは何よりも自分ができると証明したいからなんだ。彼は毎日、毎日、本当に熱心に仕事に打ち込んでいる。ショウヘイは食べる時も、寝る時も、息をする時も、いつだって野球を考えている。すべてはより最高の自分自身になりたいからなんだ」

　今春に大谷は「もっともっと上を目指して頑張りたい」と飽くなき向上心を口にしている。はたして、さらなる飛躍を目指す27歳は、どこまで上り詰めるのか。今季もその一挙手一投足から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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