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鈴木誠也は“憧れ”のトラウトを越える!? カブス専門メディアが「愛さずにはいられない」と熱狂する理由とは?

THE DIGEST編集部

2022.04.02

ついにMLB挑戦が始まった鈴木(左)。現地メディアでは憧れのトラウト(右)との比較も展開されている。(C)Getty Images

ついにMLB挑戦が始まった鈴木(左)。現地メディアでは憧れのトラウト(右)との比較も展開されている。(C)Getty Images

「I love you, Mike Trout」

 シカゴ・カブスへの入団会見の場で鈴木誠也は、はにかみながらそう語った。球界最高峰の舞台にようやくたどり着いた安堵感もあり、27歳は冗談交じりに憧れのスターの名を口にしたのである。

 もっとも、鈴木への期待値はトラウト級だと言っても過言ではない。「8球団以上15球団未満」(ジョエル・ウルフ代理人談)による争奪戦が水面下で繰り広げられ、カブスは渡米1年目の日本人野手では歴代最高額となる5年8500万ドル(約101億円)を支払っている。MLB初挑戦となる“ルーキー”とはいえ、それなりの結果を残さなければいけない立場にある。

 ゆえにカブスの地元メディアも連日のように、日本からやってきた新戦力をクローズアップしている。専門メディア『Bleacher Nation』は「スズキはまだ調整段階にある」と今春のオープン戦で12打数1安打(1本塁打)と奮っていないサムライを擁護。そのうえで「彼には才能が溢れている」と、広島で6年連続打率3割&25本塁打をクリアしたポテンシャルに大きな期待を込めた。

「まだMLBの速球に対応できるかという懸念はあるが、コンパクトなスイング、打席内での優れた対応力、パワーを持つ規律正しいバッターなのは間違いない。その生産的を考えれば、平均を上回るスターレベルのプレーヤーになるはずだ」

 さらに同メディアは「あの『I love you, Mike Trout』の発言からも分かる通り、彼のモチベーションはトラウトのような選手になることだ」と紹介し、次のように評した。

「当然、本人もトラウトのレベルに到達していないことは分かっている。だからこそ、そこに辿り着くまで己を磨くことはやめない。スズキは『トラウトのレベルに到達するためには、自分自身が優れた人間でなければならないと感じている』とも話している。そんな熱心な男を愛さずにいられるだろうか」

 早くも地元メディアの心を掴んでいる鈴木。あとは最難関である目に見える結果さえ出せれば、瞬く間に球界を代表するスターとして評価を高められるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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