専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

大谷翔平はふたたびMVPになれるのか。米メディアが指摘する課題は“二刀流の継続”?「ベーブ・ルースも困難だった」

THE DIGEST編集部

2022.04.03

今春のオープン戦では快調ぶりを見せつけている大谷。新シーズンへの期待は膨らむばかりだが……。(C)Getty Images

今春のオープン戦では快調ぶりを見せつけている大谷。新シーズンへの期待は膨らむばかりだが……。(C)Getty Images

 多士済々のMLBでも燦然と輝く異能のサムライは、渡米5年目も大きな期待が寄せられている。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
【動画】開幕に向けて「ショータイムは準備万端」!大谷が放った“今春2号”をチェック

 昨季の快進撃は凄まじかった。史上19人目となる満票でリーグMVPに選出された27歳は、打っては熾烈な本塁打王争い繰り広げる46ホーマーを放ち、100打点、103得点をマーク。投げても23先発で130.1回、防御率3.18、156奪三振を記録し、投打で一大フィーバーを巻き起こした。

 ベーブ・ルースが103年前に成し遂げた「二けた勝利・二けた本塁打」の偉業にもあと1勝と迫った。“野球の本場”で埋もれていたありとあらゆる記録を呼び起こした大谷は、あっという間に時の人となったのである。

 そんな大谷のキャリアについては、さまざまな事柄が論じられている。そうしたなかで「ショウヘイ・オオタニは偉大さを繰り返せるのか」という特集を組んだのは、米野球専門メディア『Call To The Pen』だ。

 昨シーズンの凄まじい成績を「日本の二刀流スーパースターは、昨シーズン、アメリカンリーグのどの選手よりも優れていることを示した」と振り返った同メディアは、「オオタニは打席とマウンドでの多才なアプローチがあって、MVPを獲得した。しかし、彼がバッティングだけであれば、おそらく勝負にはならない」と指摘。そして、「彼は投打の両方があってこそMVPになれるのだ」と強調し、こう力強く論じた。

「オオタニがもう一度、MVPとなった昨シーズンのような偉大な1年をもう一度迎えられるかどうか。ハッキリ言ってそれは誰にもわからない。数字上では可能かもしれないが、近い将来に間違いなく彼は、二刀流としてリーグのレベルについていけなくなる。それはあのベーブ・ルースもそうであったように、健康を維持するのが困難になるからだ。

 たしかに彼は世代を超えた天才になり得るが、フリーエージェントになる前に、自分の役割をどちらかに決める必要があるだろう。怪我をせず、より長くキャリアを伸ばすためには、ひとつの道を選び、それに集中することが得策だ」

 健康面を考えれば一理ある意見だ。だが、他でもない大谷自身が「すべてにおいてレベル100なんてあり得ない。だからこそ、どこまでそこへ近づけるのか。それが僕にとっては一番の楽しみなんです」と言うように、現時点でどちらかに絞るというのが本人にとって「得策」とは言えないのではないだろうか。

 これまでも周囲の予想を覆してきた。そんな彼がいくつまで二刀流として輝きを放ち続けるのか。彼の将来への楽しみは尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】大谷翔平は「とんでもない偉業をやる」――。エンジェルスが38歳のベテラン捕手と新契約を結んだ背景は?

【関連記事】「君にカーブは恐い」大谷翔平が放った圧巻弾に元同僚は戦々恐々。「ショウヘイは本気で世界記録を破る」と賛辞も

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号