［プレミア12｜スーパーラウンド］アメリカ４－３日本／11月12日／東京ドーム

　東京ドームでアメリカと対戦した侍ジャパン。最後まで緊迫した展開が続く好ゲームとなったが、先制したアメリカがリードを守り切り、４対３で勝利。日本のオープニングラウンドからの連勝は４で止まった。

　侍ジャパンの先発はオープニングラウンドのプエルトリコ戦で好投した高橋礼（ソフトバンク）。しかし、今日はスライダーがうまく決まらず、２回に４番アレック・ボームの二塁打をきっかけに先制点を献上すると、３回には３番ボビー・ダルベックにタイムリーを浴びてしまう。

　アメリカ先発ペン・マーフィーのクセ球に手を焼いていた侍ジャパンだが、メジャー通算69勝のクレイトン・リチャードが２番手として登板した４回に４番・鈴木誠也（広島）がセンターオーバーの三塁打でチャンスを作ると、今日が29歳の誕生日だった６番の浅村栄斗（楽天）がライト前に鮮やかなタイムリーを放って１点を返した。 　５回に２番手の山岡泰輔（オリックス）が３本の長短打を浴びて追加点を許した日本は６回、センターの丸佳浩（巨人）が守備で超美技を披露。これがチームに勢いを与えたか、その裏、浅村が今度は右中間フェンス直撃のタイムリーを放って１点差に迫る。
　
　７回、ジョー・アデルの豪快なホームランが飛び出してアメリカが再び突き放すと、日本は８回、またも鈴木の長打＋浅村のタイムリーという４回と同じパターンで得点。さらに、浅村の代走で起用された周東佑京（ソフトバンク）が盗塁を決めて得点圏に進んだが、坂本勇人（巨人）が６回に続いてまたも好機で三振。會澤翼（広島）も倒れ、またも同点のチャンスを逃した。

　夜10時を過ぎて鳴り物が使えなくなった後も、東京ドームに詰めかけたファンは最後まで熱い声援を送ったが、９回はブランドン・ディクソン（オリックス）の前に三者凡退に終わった。

　侍ジャパンは明日13日、オープニングラウンドから５勝負けなしのメキシコと対戦。優勝を目指す上で「絶対に負けられない戦い」になりそうだ。

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構成●スラッガー編集部