専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

天然右腕、甲子園の元スター…トライアウトに挑んだ男たちが語った野球への愛【NPB12球団合同トライアウト】

萩原孝弘

2019.11.13

巨人、西武の2球団を渡り歩いた高木もトライアウトを受けて再びプロを目指す。写真:萩原孝弘

巨人、西武の2球団を渡り歩いた高木もトライアウトを受けて再びプロを目指す。写真:萩原孝弘

『NPB12球団合同トライアウト』が12日、大阪シティ信用金庫スタジアムで開催された。43名の選手が参加した中で注目したのは2人の投手、巨人と西武の2球団を渡り歩いた高木勇人と、元阪神の歳内宏明だ。

 三重海星高校から三菱重工名古屋に7年在籍し、苦労の上に2014年ドラフト3位でジャイアンツに指名された高木。カットボールとスライダーの中間の変化を見せる“高木ボール”を操り、ルーキーイヤーから9勝を挙げる活躍とともに、ヒーローインタビューの際「寮長の作るオムハヤシを食べます」などの“迷言”を残すなど、その天然ぶりも人気だった。

 しかし17年オフ、西武からFAで加入した野上亮磨の人的補償としてライオンズへ移籍。昨季は1勝、今季はわずか2試合の登板に終わり、今オフに非情宣告を受けてトライアウト挑戦を決めた。
 
 トライアウトはノーアウト、1ボール1ストライクから始まる特別ルールで行われる。そして高木は15番目に登場した。森越祐人(元阪神)にフォアボールを与え、山田大樹(元楽天)を見逃し三振、山川晃司(元ヤクルト)にライト前ヒットを許したところで降板。

 内容的にはイマイチだったものの、「バッターに投げるのは久しぶり。野球はやっぱり楽しいなと感じて投げました」と代名詞でもある“勇人スマイル”全開。「こういう立場(戦力外)になった以上、ここに合わせてやってきた。自分の中では充実した一日になりました」と満足げなコメントを口にした。

「ライオンズに入る前から、なかなか一軍で投げられない不甲斐なさ」を感じていたという高木は、改めて現役の思いを口にした。その言葉は自信に満ちあふれていた。

「(戦力外通告を受けた際)引退するわけはない。次の道に進む準備をしようと思った。この日の結果で取ってくれるかは分からないが、自分自身の身体は元気だし、しっかりできる。世界中に野球はあるので、いろんなところで挑戦していきたいです」

 NPBが最優先の希望ではあるとのことだが「草野球なら一生できる。死ぬまで引退しないでいたい」と、“野球愛”を宣言して球場を後にした。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号