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プロ野球

セ・リーグ6球団の戦力外は41人。侍ジャパンも経験した左腕や元ドラ1スラッガーが構想外に

藤原彬

2019.10.28

08年にドラフト1位で広島に入団した岩本もレギュラー定着はできなかった。写真:田中研治

08年にドラフト1位で広島に入団した岩本もレギュラー定着はできなかった。写真:田中研治

 日本シリーズが終わり、24日には第2次戦力外通告期間が締め切られた。各球団が来季の戦いへ向けて編成を進める中で、現役続行の道を模索する者がいれば、プロ野球生活に別れを告げる選手もいる。今年、セ・リーグでは41人の選手が所属球団から戦力外通告を受けた。
 森福允彦はソフトバンク時代に50登板以上を5回こなすなど名ワンポイントとして鳴らしたが、FA移籍した巨人では通算3年間でわずか39登板(防御率4.33)。過去2年は不振と故障で9登板しかできなかった。

 左のサイドから150km超の速球を繰り出した中後悠平は、アマチュア時代に“和製ランディ・ジョンソン”とも称されたが、昨年6月に契約したDeNAでは在籍2年でわずか12登板だけ。米マイナーでの好成績を、出戻った日本で再現することはできなかった。

 阪神を戦力外となった歳内宏明は聖光学院2年夏に、決め球スプリットを武器に甲子園ベスト8入り。プロ4年目の15年には29登板で防御率2.62と開花を期待させたが、再び甲子園を沸かすことはできず。

 亜細亜大時代に日本代表の4番も務めた岩本貴裕は、08年ドラフト1位で広島に入団すると2年目に61試合で14本塁打。しかし、その後9年間では17本とレギュラー定着はできなかった。

 亀澤恭平は11年ドラフト育成2位で入団したソフトバンクの支配下登録を勝ち取れず。それでも15年には移籍先の中日でチーム最多の二塁守備に就くなど、5年間で421試合に出場した。

 2ケタ勝利を2度達成したサウスポーの村中恭兵は12年に侍ジャパンにも選出されたが、今季は一軍登板なし。同じヤクルトの大引啓次は日本ハム時代から堅実な遊撃守備を持ち味とし、昨季に1000安打を達成。トライアウトを受けずにプロ4球団目からのオファーを待つ予定だ。
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