2022年も、野球の母国ではこの男が話題の中心となりそうだ。

　米メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、現地時間４月８日のシーズン開幕戦で、「１番・投手」で出場することが発表されている。チームに勢いを与える打順、さらにメジャーでは自身初となる開幕投手も託されるなど、今季はオープニングゲームから『リアル二刀流』でのスタート。昨年に続き、超人的な活躍でファンを沸かせる予感に包まれている。

　そして現地メディアでは、ここまでのオープン戦を振り返り、開幕マウンドへ調整を行なう大谷の状態について報じている。米スポーツサイト『Last Word On Sports』では、２度目の登板となった３月31日のミルウォーキー・ブルワーズ戦の投球内容を中心に新シーズンを展望、やはり今季も「ショウ・タイム」への期待が一層、膨らんでいるようだ。
  　開幕戦を見据え「1番・投手」で出場となったブルワーズ戦、３回1/3・自責点２という投球内容について「オオタニのポジティブ、ネガティブの両面が表われた投球だった」として、マウンド上で冷静さを欠いた表情を見せていた点などを指摘。それでも「この日の４つの三振はすべてスライダーで奪っており、ボールの鋭さをみても、球界で最もクリエイティブな投手の一人であることを示した」と、決め球となった変化球のクオリティを讃えている。

　さらに「オオタニの多彩な球種に対するのは、バッターにとってタフな作業となる」と、オープン戦での状態の良さを評し、その上で「今年のALサイ・ヤング賞の２、３票、あるいはそれ以上の票を獲得するかもしれない」として、昨季以上の活躍への見込みを述べた。

　そして同メディアは「満場一致のMVPを獲得した2021年のプレーを今季も続けてきており、さらに良い結果を残してきている。ショウヘイ・オオタニは、オープニングデーに向け準備は万端だ」と、2022年での高いパフォーマンスを予感させる言葉を並べ、記事を締めくくっている。

　現地時間３日には、開幕戦の地、エンジェルスタジアムでのロサンゼルス・ドジャースとのゲームで、オープン戦３本目の本塁打を記録している。まさに開幕が近づくにつれ、投打でのコンディションの良さを発揮し続けている大谷翔平。さらに進化を遂げる『二刀流』が、世界中の野球ファンを再び熱狂させるシーズンが、まもなく訪れようとしている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】オープン戦第３号！ 今季も「二刀流」での活躍を予感させる一発

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