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エンジェルスは果たしてプレーオフに進出できるのか?ライバル球団のビートライターを含む現地記者5人が大予想!<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.04.08

エンジェルスが最後にプレーオフに出場したのは2014年。もう8年も前のことだ。(C)GETTY IMAGES

 マイク・トラウトと大谷翔平――。MVPを計4度獲得しているスーパースターがいるにもかかわらず、なかなか勝てないエンジェルス。今季こそはプレーオフ進出を果たせるのか。ロサンゼルスの地元紙で活躍する記者2人に同地区のライバルでもあるマリナーズとレンジャーズのビートライターに加え、『New York Times』紙のナショナル・ベースボール・ライターに予想してもらった。

●ジェフ・フレッチャー/地元紙『Orange County Register』
 今年のエンジェルスは91勝近くできると思う。実際にこれだけ勝てれば、ワイルドカードは十分獲得できるはずだ。ただ、本当にプレーオフに進出するためには、いくつかの不確定事項がうまくいかなければならない。まず、マイク・トラウトとアンソニー・レンドーンが健康で本来の実力を発揮できれば、間違いなく77勝に終わった昨季から大きなブーストになるだろう。

 アーロン・ループ、ライアン・テペラを獲得してブルペンが大幅に改善されたことでも、いくつか勝ちを上乗せできるはずだ。問題は、許容誤差がほとんどないことだ。トラウトやノア・シンダーガード、そして大谷などスター選手が故障に苦しむようだと、期待通りに勝利を重ねるのは難しいだろう。
●JP・フーンストラ/地元紙『Orange County Register』
 エンジェルスは今季、自らの力だけでなくア・リーグ西地区の事情も味方につけてプレーオフ出場を果たすだろう。アストロズからカルロス・コレアが抜け、アスレティックスが主力選手を大量放出したことで、地区全体が弱体化した。また、プレーオフ出場枠が増えたことも追い風になって、プレーオフからのブランクは7年間で終止符が打たれるはずだ。

 だが、2人のスーパースター(マイク・トラウトと大谷翔平)が健康を保つだけでは十分ではない。ジョー・アデル、ブランドン・マーシュが下位打線で、マイケル・ローレンゼンやリード・デトマーズが先発4~5番手でそれぞれ頼れる存在にならなければならない。それでも、何とか85勝できればプレーオフ進出には十分だろう。
 
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