見事なリリーフだった。
現地時間5月3日に本拠地で行なわれたロサンジェルス・エンジェルス戦に、ボストン・レッドソックスの澤村拓一が4番手として登板。今季のチーム打率がMLB全体4位の.249(この試合まで)と好調な相手の上位打線を三者凡退に切って取った。
【動画】完璧なスプリット! 大谷翔平を空振り三振に抑えた澤村拓一のピッチング
試合後のフラッシュインタビューで「どんな展開でも言われたら投げるのが仕事。小さいことをコツコツと積み上げることでしか、前には進めないと思っているので良かった」と振り返った澤村は、テイラー・ウォードとマイク・トラウトという今季のMLBでもトップクラスに調子が良い巧打者をあっさりと9球で仕留める。
この日はボールが走っていた。そして、2死無塁の局面でやってきたのが、"二刀流スター"である大谷翔平とのメジャー初対決だった。
「調子良い悪いはその日によってある。だから、その日、その日でベストを尽くすことを考えてます」
そう語った澤村は、初球、そして2球目と力んだのか、ボールを先行させてしまう。だが、ここから冷静に修正した。続く3球目(96.8マイル=約155.7キロ)と4球目(97.5マイル=約156.9キロ)に、いずれも力強い4シームを投じてカウントを整えると、最後は"伝家の宝刀"である91.5マイル(約147.5キロ)のスプリットで空振り三振に切って取った。
7歳年下の球界屈指のスターとの対決を制し、しっかりと試合を締めた澤村。キャリアにおいても印象深い大谷との対決を、彼は次のように振り返った。
「彼は本当に素晴らしいバッターですし、もう日本を代表するというよりは、この世界を代表するようなバッター。なので、胸を借りるつもりで投げました」
最後は「明日もあるんで、今日は今日でチームが勝ったことが一番」と淡々と語った澤村。その仕事人ぶりは、あっぱれと言えるものだった。
構成●THE DIGEST編集部
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この日はボールが走っていた。そして、2死無塁の局面でやってきたのが、"二刀流スター"である大谷翔平とのメジャー初対決だった。
「調子良い悪いはその日によってある。だから、その日、その日でベストを尽くすことを考えてます」
そう語った澤村は、初球、そして2球目と力んだのか、ボールを先行させてしまう。だが、ここから冷静に修正した。続く3球目(96.8マイル=約155.7キロ)と4球目(97.5マイル=約156.9キロ)に、いずれも力強い4シームを投じてカウントを整えると、最後は"伝家の宝刀"である91.5マイル(約147.5キロ)のスプリットで空振り三振に切って取った。
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「彼は本当に素晴らしいバッターですし、もう日本を代表するというよりは、この世界を代表するようなバッター。なので、胸を借りるつもりで投げました」
最後は「明日もあるんで、今日は今日でチームが勝ったことが一番」と淡々と語った澤村。その仕事人ぶりは、あっぱれと言えるものだった。
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