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殿堂入りの大投手を想起させた“続投意思”。大谷翔平の見せた振る舞いに再脚光「ムッシーナがやったことを再現した」

THE DIGEST編集部

2022.05.14

名門ヤンキースの黄金期を支えたムッシーナ。大谷の振る舞いはそんな大投手と比較された。(C)Getty Images

名門ヤンキースの黄金期を支えたムッシーナ。大谷の振る舞いはそんな大投手と比較された。(C)Getty Images

 去る現地時間5月11日に本拠地で行なわれたタンパベイ・レイズ戦で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が見せたのは、投手としての矜持だった。
【動画】大谷翔平がマッドン監督らを拒否した話題のシーンをチェック!

 この日、「3番・投手兼DH」で先発した大谷は精彩を欠いた。20連戦のラストマッチとあって蓄積した疲労の影響からスプリットや4シームの制球が乱れ、レイズを相手に苦戦を強いられた。

 それでも持ち前の球威で何とか踏ん張った。そしてレイズ打線をねじ伏せていた背番号17が、試合後に小さくない話題となる振る舞いを見せたのは、球数が89球に達した6回2死無塁の場面だった。ここで投手交代を決意したエンジェルスのジョー・マッドン監督とマット・ワイズ投手コーチがベンチから出ようとすると、咄嗟にベンチに目を向けた大谷は「ここは俺が投げる」と言わんばかりの表情で右掌を突き出して首脳陣を制止したのだ。

 圧巻だったのは、その直後だ。昨季の新人王でもある好打者ランディ・アロザレーナをたった3球で見逃し三振に切って取ったのだ。マウンドから胸を張って降りる威風堂々とした姿には、エースの風格が漂っていた。

 マッドン監督が「彼は『大丈夫だ』と言ったのだが、その通りだった」と脱帽した大谷の“意思表明”は、現地記者に伝説のシーンを想起させた。米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』などに寄稿するジャーナリストのハワード・コール氏は「オオタニはマイク・ムッシーナがやったことを再現した」と自身のツイッターでつぶやいた。

 同氏が振り返ったのは、米球史に残る伝説のシーンだ。2006年5月31日に行なわれたデトロイト・タイガース戦で、当時ヤンキースのエースとして君臨していたムッシーナが、9回2死で交代を告げようとしたジョー・トーリ監督に「おい、ノーだ! そこにいろッ!」と声を荒げて制止し、見事に完投したのだ。

 2008年に20勝(9敗)を挙げ、惜しまれつつ引退。2019年に殿堂入りを果たしたムッシーナ。そんなレジェンド投手のように声を荒げたわけではなかったが、大谷の意思表明は目の肥えた記者に強烈なインパクトを残した。

構成●THE DIGEST編集部

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